世界的に通用する英語能力検定と言えば、IELTS、TOEFLが有名ですが、ケンブリッジ英検も忘れてはいけません。海外の大学への進学や海外企業への就職の際には、いずれも自らの英語力証明として用いることができます。
しかし、日本ではケンブリッジ英検はマイナーな存在で、その知名度でIELTSやTOEFLを選んでいる人も多いのではないでしょうか。
ケンブリッジ英検はその優れた学習体系からも高く評価されており、この検定に合格するために勉強してみることは、実用的な英語力を身につけるためにも非常に有効です。
この記事では、ケンブリッジ英検の解説、この検定のメリット、そしてフィリピン留学においてケンブリッジ英検で合格を狙える学校をご紹介します。
1. ケンブリッジ英検とは
その名の通りイギリスの名門ケンブリッジ大学にある英語検定機構が主催する英語能力検定です。
世界130カ国以上で年間250万人以上が受験し、海外の大学、企業、政府官庁など20,000を超える機関が、英語力の証明として検定結果を認定しています。
ケンブリッジ大学英語検定機構は、英語力を測る指標として世界中で用いられるCEFR (ヨーロッパ言語共通参照枠)の開発に関わっており、ケンブリッジ英検もCEFRとの整合性が高く客観的に英語力を測ることができます。
ケンブリッジ英検はレベルごとに試験が用意されており、結果は合格か不合格かの判定にて行われます。
レベル | 英語力 |
---|---|
KET (A2 Key) | 日常生活において書いたり話したりする際に使う英語スキルが基礎的なレベル。 |
PET (B1 Preliminary) | 日常生活に必要とされる実践的な英語力を備えているレベル。日本の大学入試レベルに近い。 |
FCE (B2 First) | 英語を使う環境で生活や仕事をするために必要な英語力を備えているレベル。海外留学・海外勤務を予定している人このレベルからスタート。 |
CAE (C1 Advanced) | 海外の大学・大学院への進学や国際ビジネスに従事することができるレベル。語学学校では上級レベルとされるレベル。 |
CPE (C2 Proficiency) | 海外留学や海外での就労において自由にコミュニケーションがとれるレベル。最難関レベルで語学学校にてこのレベルを狙う学生は極めて限られる。 |
2. ケンブリッジ英検とIELTSの違い
日本では検定の主催団体が同じイギリスという共通点から、IELTSと混同されやすく、その違いを知らない人も多いのですが、下記のように異なる点は多いです。
IELTS | ケンブリッジ英検 | |
---|---|---|
有効期限 | 2年間 | なし (生涯有効) |
判定方法 | スコア判定 | 合否判定 |
試験頻度 | 毎月(国やエリアにより異なる) | 年間4回 |
レベル範囲 | 0〜9.0 (0.5刻み) | 5レベル |
チェック項目 | 4技能 (Listening / Reading / Speaking / Writing) | 4技能 (Listening / Reading / Speaking / Writing)+文法 |
試験時間 | 2:45 | ・KET 1:50 ・PET 2:10 ・FCE 3:29 ・CAE 3:55 ・CPE 3:56 |
3. ケンブリッジ英検のメリット
日本では少しマイナーな検定のため知られていませんが、他の検定にはない大きなメリットがあるのもケンブリッジ英検の特徴です。
3-1. 検定結果に有効期限がない
IELTSやTOEFLはスコアの有効期限が2年、TOEICについては有効期限が設定されていませんが一般的に2年を超えると評価されないことがほとんどです。
しかし、ケンブリッジ英検の合格結果は、何年経っても有効であり一生涯通用するものになります。
他の検定では、将来的に海外に進学したい、就職したいと考えて猛勉強しハイスコアを獲得しても、いざ海外へ行くタイミングで既に有効期限切れになっていることが起こりえます。その際に提出先からハイスコアを求められていると「何度受験しても以前のハイスコアに到達できなかった」ということもあり、悔しい思いをするのが他の検定の怖いところです。
ケンブリッジ英検であれば、将来に備えて時間がある時に勉強し、高く評価される結果を一度残せば、それは一生涯使えます。過去の成果を将来に渡って生かせるのは他の検定にはない大きなメリットと言えるでしょう。
3-2. 実用的な英語力が身につく
英語力を測る検定は、どのような英語の利用シーンを想定して出題されるのか検定によって異なります。
- TOEIC
ビジネスシーン - TOEFL
アメリカの大学のアカデミックシーン - IELTS
受験するモジュールによって異なりアカデミックシーンもしくは日常生活およびビジネスシーン
つまり、ビジネスシーンを想定した検定のための学習をすれば、ビジネスで使われる単語や表現などの知識は充実しますが、アカデミックや日常生活を意識した知識はあまり強化できません。
ケンブリッジ英検は日常生活やビジネスシーンで使われる英語力を意識して出題が行われています。つまり、ケンブリッジ英検に向けた学習を行うことは、最も使われることが多い実用的な英語力を身につけることになるのです。
そのため、どこかに検定結果を提出する必要があるわけではない人でも、ケンブリッジ英検の合格を目指して学習を行うことは、実用的な英語力を世界的権威が認める確かな学習体系で身につけることになるため、とても効率の良い学習法になります。
4. 日本でも受験可能
ケンブリッジ英検の公式試験は日本の英検やIELTSほどは会場が多くありませんが、北は北海道、南は福岡まで日本各地で行われています。
5. フィリピン留学でケンブリッジ英検対策ができる学校
フィリピンでケンブリッジ英検に準拠した学習が行えることで高い評価がある学校はセブにあるSMEAGです。SMEAGはあらゆる分野のコースが設定されているフィリピン最大の語学学校で、どのコースもトップクラスの実績を持つ有名校です。
5-1. ケンブリッジ英検に準拠して学習できるコース
以前はESL (一般英語) コースと分けて、ケンブリッジ英検用のコースを開講していましたが、現在はESLコースが“ESL by Cambridge”に改称され、その名の通りケンブリッジ英検に準拠してカリキュラムが作られています。
ケンブリッジ英検はレベルごとにテストが用意されており、簡単な内容から難しい内容まで、学ぶべきことが適切に整理され順序立てられています。つまり、このテストを難易度順に対策していくことは通常の英語力向上における適切なプロセスとしても機能することから、ESL系列のコースとして扱われているわけです。
そのため、ESL系列のコースであってもケンブリッジ英検での合格を狙うことができるようになっており、最も上のクラスでは語学学校では最上級レベルとされるCAEを目指すこともできるのです。
5-2. ESL by Cambridgeコースの特徴
信頼のケンブリッジカリキュラムと濃密なスケジュール
SMEAGはケンブリッジ英検の公式試験会場にも指定されており、信頼できるカリキュラムにてレッスンが提供されています。
最初の4週間は全授業必修のスパルタスタイルとなり、早朝・夜間のクラスを含めると1日10時間を超える豊富な学習時間が確保されてます。
初級から上級まで対応できる
KET / PET / FCE / CAEを目指す4レベルに分かれており、個々の英語力に合わせて適切なレベルで受講できます。
厳しいトレーニングを積んだ講師陣
SMEAGの講師トレーニングは、その質と厳しさにおいても高いレベルで行われています。そのため、初級~中級だけでなく、上級者でも納得できるティーチング体制が整っています。
5-3. 一日のスケジュール
時間 | クラス | コンテンツ |
---|---|---|
6:40-8:00 | 早朝クラス | ボキャブラリー&文法 |
7:30-9:00 | 朝食 | |
8:40-9:25 | 1時間目 | マンツーマン授業 (リスニング) |
9:30-10:15 | 2時間目 | マンツーマン授業 (スピーキング) |
10:25-11:10 | 3時間目 | マンツーマン授業 (リーディング) |
11:15-12:00 | 4時間目 | マンツーマン授業 (ライティング) |
11:45-13:00 | ランチ | |
13:00-13:45 | 5時間目 | オプション授業 A |
13:50-14:35 | 6時間目 | オプション授業 B |
14:45-15:30 | 7時間目 | 1:4のグループ授業 (ディスカッション A) |
15:35-16:20 | 8時間目 | 1:4のグループ授業 (ディスカッションB) |
16:30-17:15 | 9時間目 | オプション授業 C |
17:20-18:05 | 10時間目 | オプション授業 D |
17:30-19:00 | 夕飯 | |
19:00-20:35 | イブニングクラス | ケンブリッジ英検プラクティステスト |
留学中に受験する場合の注意点
ケンブリッジ英検の公式試験は年4回と定められているため、フィリピン留学中に受験したい方は、試験日に合わせて留学スケジュールの調整が必要になります。
ケンブリッジ英検について、いかがだったでしょうか。
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