IELTSは欧米諸国への進学や就労ビザ取得のためによく利用されますが、近年では日本でもその知名度を上げており受験生も増加、フィリピンでIELTSのスコアアップを希望される方も年々増えています。
日本ではTOEICのように教材やスクールが充実しておらず、取り組みにくくなっています。オーストラリアをはじめ欧米留学でもIELTSコースは充実しており人気も高いですが、フィリピン留学は欧米圏を凌ぐスピードで最短・最速でスコアアップを狙えます。
IELTS(アイエルツ)とは?
IELTS(アイエルツ)とはInternational English Language Testing Systemの略で、ケンブリッジ大学英語検定機構、ブリティシュカウンシル、IDP Educationが協同で運営する英語能力を測る検定の1つです。世界で年間220万人以上が受験している知名度のある英語能力検定と言えます。
IELTSは目的にあわせて2つのモジュールが存在しており、提出を求められるものを受験する必要があります。
進学目的ならアカデミック・モジュール 移住・就労目的ならジェネラル・モジュール
内容はリスニング・リーディング・スピーキング・ライティングの4分野すべてとなり、いずれのモジュールでもリスニングとスピーキングは同じ内容が問われ、リーディングとライティングは各モジュールによって内容が異なります。
IELTSは元々、イギリス、オーストラリア、カナダなど英連邦諸国への進学や移住などの際に用いられていましたが、今ではアメリカを含めたほとんどの英語圏で通用し、教育機関やビザの申請などにも利用できる、まさに外部からの信頼度が高い英語能力検定となっています。
IELTSの各セクション
IELTSはリスニング・リーディング・スピーキング・ライティングの4つのセクションに分かれており、それぞれチェックされる英語スキルは下記のものとなっています。日本で受験生が多いTOEICはリスニングとリーディングしか問われないものが主流ですが、スピーキングとライティングも問われるために、真の英語力を測る検定と言えます。
セクション | 時間 | 内容 |
リスニング | 30分 | 話の要点や特定の情報を聞き取る能力、話者の意図や姿勢、目的を理解する力、議論の展開についていく力など幅広いリスニング力が問われます。 |
リーディング | 60分 | さまざまなタイプの問題(選択問題、正誤問題、組み合わせ問題、見出し・主題の選択、文章・要約・メモ・表・フローチャート・図表の穴埋め、記述式問題)が出題されます。 |
ライティング | 60分 | どちらのTaskでも、質問に適切にこたえているか、解答は論理的か、幅広く正確なボキャブラリー・文法が使用されているかが評価されます。 |
スピーキング | 11分〜14分 | 質問に答えながら、日常の話題や出来事について情報を伝え、意見を述べるコミュニケーション能力、与えられたトピックに関して適切な言葉使いと一貫性を持って、ある程度の長さのスピーチをする能力、説得力のある意見を述べ、物事を分析、議論、推測する力などが問われます。 |
スコア
結果は英検のような合否ではなく、0~9の間で0.5刻みのスコアで評価されます。リスニング・リーディング・スピーキング・ライティングの各セクションのそれぞれにスコアはつきますが、総合評価といえるバンドスコアもあり、その人が持つ英語能力を証明してくれます。
スコア | 評価 | 詳細 |
---|---|---|
9 | エキスパートユーザー | 十分に英語を駆使する能力を有している。 適切、正確かつ流暢で、完全な理解力もある。 |
8 | 非常に優秀なユーザー | 時折、非体系的な不正確さや不適切さがみられるものの、十分に英語を駆使する能力を有している。 慣れない状況においては、誤解が生ずることもありえる。込み入った議論に、うまく対応できる。 |
7 | 優秀なユーザー | 時折、不正確さや不適切さが見られ、また状況によっては誤解が生ずる可能性もあるが、英語を駆使する能力を有している。複雑な言語も概して上手く扱っており、詳細な論理を理解している。 |
6 | 有能なユーザー | 不正確さ、不適切さ、および誤解がいくらか見られるものの、概して効果的に英語を駆使する能力を有している。 特に、慣れた状況においては、かなり複雑な言語を使いこなすことができる。 |
5 | 中級のユーザー | 部分的に英語を駆使する能力を有しており、大概の状況において全体的な意味をつかむことができる。 ただし、多くの間違いを犯すことも予想される。自身の分野においては、基本的なコミュニケーションを行うことができる。 |
4 | 限定的ユーザー | 慣れた状況おいてのみ、基本的能力を発揮できる。 理解力、表現力の問題が頻繁にみられる。複雑な言語は使用できない。 |
3 | 非常に限定黄なユーザー | 非常に慣れた状況おいて、一般的な意味のみを伝え、理解することができる。コミュニケーションが頻繁に途絶える。 |
2 | 一時的なユーザー | 確実なコミュニケーションを行うことは不可能。慣れた状況下で、その場の必要性に対処するため、極めて基本的な情報を単語の羅列や短い定型句を用いて伝えることしかできない。 英語による会話、および文章を理解するのに非常に苦労する。 |
1 | 非ユーザー | いくつかの単語を羅列して用いることしかできず、基本的に英語を使用する能力を有していない。 |
0 | 非受験者 | 詳細可能な情報なし。 |
一般的に欧米諸国への進学に必要なバンドスコア (アカデミック・モジュール)は、下記の通りです。
- 専門学校入学 5.5
- 大学入学 6.0
- 大学院入学 6.5~7.0
そして、公式スコアの有効期間はTOEICと同じく受験から2年間、スコア証は筆記試験から13日目に発行され、その後受験者に通知されます。
IELTS対策の学習は、より正しい表現といった細かい部分まで突き詰めて英語を学ぶことになるので、進学や移住を予定していない方でもワンランク上の磨かれた英語力を身につけたいという方にもおすすめです。
IELTS6.0取得までの目安期間は?
どこまでのスコアを目指すのかは個人の目標によりますが、「英語が出来ます」と自信を持って言えるスコアはIELTS6.0以上が一つの目安になります。
スタートレベルにもよりますが欧米留学ではIELTSのスコアを0.5上げるのに10週間程度必要と言われていますが、フィリピン留学でIELTS対策に定評がある学校ではマンツーマンを含む集中的かつ膨大な学習量で5~6週と半分以下の期間で上げる事も可能になっています。進学を目指されている方は進学までの時間も節約できますので非常におすすめです。
また、欧米圏に進学することが決まっている方で現在初級の方には注意が必要なことがあります。語学学校ですぐにIELTSコースを受講したいという希望を持ちがちですが、IELTSコースは細かい文法なども英語で説明を行うために、初級の方が授業してしまうと効率が悪くなるというリスクがあります。初級の方はまずは一般英語コース(ESL)から開始し、現地でスタッフや先生と相談してIELTSコースに切り替えるという方法が一番効率のよい学習法になります。初級者がまず身につけるべき基礎英語力は、IELTS対策でも必須になる英語力ですから、決して遠回りではありません。
目安としてはIELTS4.0またはTOEIC550点相当以上の英語力がついた時点で、IELTSコースを受講するのがをおすすめです。学校によっては初級者向けに一般英語と組み合わせたコースを開講しているところもあります。
なお、初級の人がIELTS6.0をクリアするまでの時間の1つの目安は下記の通りです。
期間 | 目標 |
---|---|
入学時 | 初級レベル/TOEIC300~400点台 |
4週間 | 一般英語コースにて英語を話す事に対するハードルが下がる |
8週間 | 英語に耳も慣れてきて講師の言っている事も無理なく理解できる |
12週間 | TOEIC550点レベルになりIELTSコースに変更 |
16週間 | IELTS4.5~5.5をクリア |
20週間 | IELTS5.0~6.0をクリア |
24週間 | IELTS6.0オーバー |
※英語力の伸びは個人差がありるため目安としてお考えください。
フィリピン留学はIELTSに強い!
IELTS7.0も手が届く!
フィリピン留学は初級者向けで上級者には向かないという話を聞くこともありますが、それは全くの間違いです。
その証拠にIELTS6.5や7.0という大学や大学院にも入学できるハイスコアを保証するコースも、多くの学校で開講されています。これは欧米の学校ではまず聞かない驚きのレベルで、これにはフィリピンならではの理由があります。
フィリピンでは元々海外へ就労や移住する人が多く、渡航先の国で英語能力を証明するためにIELTSが求められます。このため、元々IELTS対策のコースを必要としているフィリピン人は多く、IELTSに対する知識豊富な学校や講師、カリキュラムが存在している国がフィリピンなのです。それを外国人留学生のために各語学学校がカスタマイズし、高いレベルで蓄積されたノウハウをマンツーマンクラスで徹底的に学ぶ事ができるわけです。さらに日本で学習していては伸ばしにくいスピーキングスキルも、外国人講師とのトレーニングで迅速に伸ばすことができるため、短期間でも最大の効果を出せるようになっています。
特に中級から中上級レベルの人の伸び率は非常に高く、その効果は予想以上だったという学生が続出しています。最近では欧米留学でIELTSのスコアが伸びなかった方がフィリピン留学するケースも目立ち、その質の高さは実証済みです。
IELTS公式試験はフィリピンでも受験可能!
IELTS公式試験はフィリピンのマニラ、セブ、ダバオ、イロイロ、バコロド、バギオなど各都市で受験が可能です。
また、学校が公式試験会場になっていることもあり、会場に指定されたSMEAG、EV、PINESなどの学校では、いつもの慣れた環境で受験できるも魅力です。試験はおおよそ月1回開催されています(学校によりさらに高い頻度で行われていることもあります)。
IELTSスコア保証制度とは?
欧米留学ではあまり耳にしませんがフィリピン留学にはIELTSスコア保証コース(点数保証コース、Guaranteeコースとも呼ぶ)が開講されています。
スコア保証の内容 (学校により異なる)
- 12週間コースであることが多い
- 入学時の英語力から保証スコアが設定される
- 保証スコアに達しなかった場合、授業料無料で延長し学習を継続できる
- 公式試験の受験料を学校が負担してくれることもある
- 担当講師が経験豊富な精鋭になることがある
※保証の適用には出席率100%などの条件があります。詳細はお問い合わせください。
※延長時に無料となるのは授業料のみで、寮費やビザ費用などは必要。
なお、スコア保証制度があるということは、そのスコアまでは高い確率で達成することができることに学校が自信を持っていることの証でもあります。スコア保証不要の方でも、保証制度があるか否かは学校選びのヒントになるでしょう。
IELTS対策オススメの学校はここだ!
CIA(セブ・マクタンエリア)
2022年に新築移転したキャンパスはフィリピン留学最大にして最高レベルの施設。IELTS対策にも早い段階から取り組んでおり長年高い結果を出し続けセブでのトップレベルの人気を誇っています。講師のトレーニングも頻繁に行い常により高いレベルを目指すスタイルの学校で信頼度も高くおすすめ。
English Fella 2(セブ・シティエリア)
セブでIELTS対策にいち早く取り組み高い実績を出し続けている人気校。講師は専門の講師陣となりIELTSのリソースセンターも併設し、徹底的に講師、カリキュラムを管理し学生のスコアアップにこだわり運営されている。
EV academy(セブ・シティエリア)
セブのスパルタの名門として有名なEVはIELTSの公式試験会場にも選ばれている。講師トレーニングにも非常に高い力を入れており常に結果が求められるIELTS対策コースも内外から高い評価を得ているおすすめ校。
Cebu Blue Ocean Academy(セブ・マクタンエリア)
バギオにある名門PINESの姉妹校となり、PINESより講師が派遣されている。PINESの中から精鋭の講師陣をBlue Oceanに派遣して授業を行なっているのでそのクリティーはしっかり保証されている。
JIC Baguio(バギオ)
フィリピン留学で一番最初にIELTSスコア保証コースを導入した老舗校。IELTS対策では高い実績と評価を誇るおすすめ校。講師の質も折り紙付き。
PINES チャピスキャンパス(バギオ)
スパルタ式で有名なバギオの名門校にして人気No1の学校。IELTSの試験会場にもなっており、IELTSコースの講師は全員が7.0以上のスコアを保持している。チャピスキャンパスは試験対策専門キャンパスとなり中上級者しかいない英語環境もおすすめ。