フィリピン留学ブログ

【学校訪問】初の台湾系学校の実力とは?WINNINGシティキャンパスを徹底取材!

フィリピン留学においては純粋な地場資本 (フィリピン人経営) の語学学校はほとんどありません。その多くが外国資本、具体的には韓国資本、次いで日本資本となっています。

元々は韓国人による韓国人のための語学学校というのがフィリピン留学の始まりです。そして十数年前より日本人学生が増えたことで日本資本が参入してきました。それに続いて急増してきたのが台湾人学生で、もちろん台湾資本も参入してくる流れになるのは当然のことです。

2015年に初の台湾資本となる語学学校がWINNING English Academy。まだ日本では知名度は低いですが、もうすぐ10年近くになる実績もある学校で、既に台湾や日本以外にも中東、中国、ベトナム、モンゴル、ロシアなどの様々な地域から学生が集まっています。

国籍比率の管理に力を入れており、日本人学生も多くても30%までとなっています。通常は20%以下のため、日本人が少ない環境を希望される方から支持されています。何より、中東からの比率が高いのが特徴的で、他校と異なる異文化交流が楽しみなWINNINGはどのような学校なのでしょうか?

この度、訪問することができましたので、さっそくレポートさせて頂きます!

どんな場所にある学校?

セブは大きく下記の2つのエリアに分けることができ、WINNINGはセブシティエリアにある学校です。

  • セブシティエリア
    中心都市であるセブ市周辺で、便利な生活が魅力です。
  • マクタンエリア
    セブ島とは橋で結ばれたマクタン島を指し、空港周辺は市街地、リゾート周辺はのどかな環境です。

セブシティのアップタウンの中心であるオスメニアサークルから近い場所にあり、周囲は店舗やオフィスが多い市街地での生活となります。

徒歩8~10分ほどの距離に“Robinsons Fuente”と“Robinsons Cybergate Cebu”の2軒のショッピングモールがあり、日常生活に困ることはありません。また周辺には各種レストラン、カフェ、ドラッグストア、マッサージ店などがある地区のため便利な生活を送ることができます。

セブを代表する大型ショッピングモールである“Ayala Center Mall” “Robinsons Galleria”までも車で10分程度の距離になっており、またマクタン島のリゾートエリアへは車で1時間ほど、週末に存分に楽しむことができます。

市街地にある都市型キャンパス

Winningのキャンパスは、市街地にあるビルの中に入居しているおり、郊外にある学校のようにプールや広場があるタイプではありません。しかし、市街地にある分、便利な立地であること魅力になります。

なお、宿泊先は徒歩圏にある提携ホテルを利用することになります。

WINNINGの校舎

ビルの2階に上がると入口があり、WINNINGのサインが出迎えてくれます。

こちらが各種手続きや支払いを行うオフィスです。

WINNINGは現在日本人スタッフは在籍していませんが、日本語が話せる台湾人スタッフが日本人のサポートを行ってくれます。

他校でも台湾や韓国人のスタッフは日本語が話せる人が本当に多いです。母国語・英語・日本語と3カ国語を操る人材がそれだけ豊富ということで、海外進出となると有利だと感じますね。

教室が立ち並ぶエリアです。水色がアクセントに入った涼し気な雰囲気ですね。

WINNINGのマンツーマンの教室は個室タイプになっており、他の人からの目線や声が気にならずレッスンに集中しやすい環境です。

講師とホワイトボードに向いて座る横並び広さが十分に確保されています。

WINNINGのグループクラスは少人数制となっています。

こちら休憩スペース。訪問時は中東からの学生が多く、他校とは雰囲気が異なっていました。

フィリピン留学では日本、韓国、台湾、中国、ベトナムでほとんどが占められているため、自分と似た顔立ちの人が多くなっています。WINNINGはそれらの国籍に加えて、中東の学生を多く受け入れるため“外国に来た感”が強く出ますね。

掲示板からもアットホーム感が伝わってきますね

アクティビティとして観光ツアーも定期的に開催されており、学生同士の交流に一役買っています。

WINNING のロゴのスクリーンがかけられた広めのスペースは、オリエンテーション、卒業式など多目的に利用されています。

ダイニング・食事

WINNINGの食事は平日3回、休日1回(ブランチ)の提供となります。

訪問時は食事時間ではなかったので閑散としていますが、食事はビュッフェ形式で提供されます。

台湾資本の学校だけあって中華料理を中心に様々なメニューが構成されますが、日本人にとってもなじみのある味付けであるため食事で苦労することはないでしょう。

ベランダではコーヒーが提供されています。ビル内に滞在する学校では、息抜きに外の空気を吸いたくなるので、このようなスペースは意外とありがたい存在です。

WINNINGはキッチンとダイニングが2ヶ所づつあります。大規模校でもないのになぜでしょうか。

中東の学生は豚肉を食べてはならないため、他の学生と別に料理を作っています。人にもよりますが信仰心の強い方ですと、豚肉を一度でも扱った包丁やまな板などの調理器具は洗っても消毒しても、それを用いて作られた料理は口にできないそうです。そのため、キッチンも別々にして間違いが起きないようにしています。ここまでやっている学校もないため、中東の学生から信頼して頂けています。

WINNING スタッフ談

相手の信仰は尊重しなければなりませんから、中東からの学生が在籍している学校では、どこも食事の問題に頭を悩ませていると聞きます。その点、WINNINGは進んだ取り組みをすることで、安心感を与えているのが中東の学生から支持が厚い理由です。

大型モニターが設置されているアクティビティルーム。オリエンテーション、オプションクラス、学校のアクティビティなど多目的に利用されています。

学生寮はホテルを利用

WINNINGの建物内には宿泊施設はないため、近隣にあるホテルに宿泊することになります。ホテル泊となるため、一般的な語学学校の学生寮に比べて快適度は高いのが魅力です。

スタンダードタイプ

価格重視の方向けとなるのがスタンダードタイプとなり、校舎の目の前にある“Diplomat Hotel”を利用します。

正面 (大通り側)から見ると大きくありませんが、後ろの方に大きな建物があります。学生は校舎から近い裏口を利用しており、道を渡るだけでホテルに入ることができます。

決して高級なホテルではありませんが、レセプションにはロビーもあり、落ち着いた雰囲気で学生寮としては贅沢ですね。

ベッドも広くて快適です。エキストラベッドを入れることで3人部屋の設定もあります。

やや古いホテルのため、家具などがレトロな雰囲気がありますが、学生寮として設計された他校の部屋に比べると、明らかに部屋は広く、ホテルグレードの設備が使われており快適性は高いです。

ちなみにWi-Fiは提供されていますが、1部屋につき同時接続できる機器に制限があります。1人部屋は2台までと問題になることは考えにくいですが、2人部屋と3人部屋は一人1台までとなり不便に感じるかもしれません。その場合は学校のモバイルルーターのレンタル(有料)を利用することも可能です。

バスルームの水圧などの問題はなく、洗面台も広く、鏡も大きいので使いやすいでしょうか。古さは感じますが、ホテルグレードで作られた設備と、新しくとも学生寮用として作られた施設を比較すると、断然ホテルの方が快適と感じることも多いと思います。

電子ロック式の金庫と冷蔵庫も設置されています。金庫はホテルでよく使われる大きなサイズのもので、収納力も十分です。

ホテルの1階にはテナントがいくつか入っており、地元でも有名なマッサージショップもあります。リーズナブルな価格で質の高いマッサージを受けることができますよ。

プレミアムタイプ

ワンランクレベルが高いプレミアムタイプとして利用されるのが、“abcホテル”。校舎から徒歩2分と、こちらも近所にあるホテルです。

abcホテルのレセプション。こちらのホテルはまだ新しく、落ち着いたというよりも明るくPOPなインテリアが印象的です。

こちらのホテルはagodaをはじめホテル予約サイトでも高い評価を受けています。

節電のため昼間は廊下が少し薄暗いですが、床にも絨毯が敷いてあって歩行音も気になりません。

部屋は光が差し込んで明るく、インテリアも明るい雰囲気のものになっています。

あまり広くないことだけが欠点かもしれませんが、それ以外はスタンダードタイプを超える快適さを確保できているお部屋です。

バスルームも真新しく綺麗です。シャワーとトイレがしっかり分かれていて、床が濡れることもなく、また水圧も強く不便は一切感じません。

フィリピンの建物は水圧が低いことが多く、語学学校の学生寮でも同様です。特にシャワーの水圧が低いことを不満点に挙げる卒業生は多く、この点WINNINGでは心配はないでしょう。

冷蔵庫、電気ケトルも付いています。簡易的なキッチンがありますが、調理というよりも給湯やカップを洗ったりするためのものです。クローゼットも十分な大きさで、鍵付きの引き出しもあります。

abcホテルは1階にカフェ、コンビニ、ランドリーショップ、有名マッサージショップ、歯医者など多くのテナントが入っており非常に便利です。

教育面の特徴

WINNINGはオンライン英会話事情を行っている会社であったため、英語教育に対するノウハウは豊富に有しています。

オンライン英会話サービスをいかして 留学前→留学中→留学後 と途切れない学習フローを作ることができ、その対応分野はESL、TOEIC、ビジネス英語、マーケティング英語、ツアーガイド英語、キッズ英会話など100種類以上を提供しています。

カリキュラムについても大人向けは世界的に最も信頼できるとされるケンブリッジ公認教材を利用することで、間違いのない学習体系でレッスンを推し進めていくことを可能にしています。また、子供向けのカリキュラムについては、台湾で英会話スクールを展開する大手教育企業ダニーキッズと提携することで、映像などを使った効果的なレッスンを実現しています。

カリキュラム以外にも、それを実行する講師の質が重要になってきますが、WINNINGでは厳しい採用試験をくぐりぬけた講師たちに継続的なトレーニングを行うことで良質なレッスンを行えるようにしています。何より、講師全員が教育学系の学位、TESOL、教員資格などの英語講師として必要なバックボーンを有しています。

サポート体制

2023年11月現在、日本人スタッフは在籍していませんが、日本語を話せる台湾人スタッフが在籍しているため、言葉の問題でサポートが不十分になることは起こりませんので安心してください。

※近いうちに日本人スタッフを採用する予定だそうです。

WINNINGのオーナーであるMalcolmさんは親日家でもあり、「日本人の学生さんを今後もっと増やしていきたい。それにはどうしたら良いのでしょう。私たちはもっともっと良い学校にしていきたいので是非お話を聞かせてください」と真摯に学校経営に向き合っていると感じられる方でした。

WINNINGまとめ

メリット

  • 費用が安いにも関わらず快適性の高いホテル滞在
  • 日本人が比較的少ない環境で学べる
  • 中東からの学生が多いという他では見られない多国籍環境

デメリット

  • 校舎の設備が必要最低限となり派手さがない
  • 日本人比率が数%~30%と波があり、日本人が非常に少ない時期もある

こんな方におすすめ

リーズブルな費用ながらホテル滞在での生活を送りたい方。日本人があまり多くない、アットホームな環境を希望する方にオススメです。


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