2003年に設立されセブを代表する老舗校の一つであるPhilinter。常に業界をリードする存在で、いくつもの学校関係者がPhilinterをモデルにしていると口にするほどの影響力を持っています。
20年ほど前は韓国人しかいなかったフィリピン留学も、今では随分と多国籍化してきました。これを先陣を切って行ったのがPhilinterです。校長の崔さんは日本語が流暢な方で、韓国人しかいない時代に日本人を呼ぼうと日本の留学エージェントを足しげくまわったそうで、日本にフィリピン留学を伝えた伝道師的な存在です。
また多くの学校が独自基準で英語力を判定していた時代に、Philinterは国際的な言語力の評価指標であるCEFRを導入し、フィリピン留学を世界で認められる存在に引き上げました。
コロナ禍の2021年にセブを襲った巨大台風の被害を受けてしまいましたが、これを改善のチャンスと考え、再開に向けて大規模なリフォーム、快適な設備の新築などを行ったことで、以前よりもパワーアップして復活しました。
この度、訪問させて頂くことができましたので、さっそくレポートします!
どんな場所にある学校?
セブの語学学校がある場所は、2つの島に分けられます。この地域の中心都市セブシティがあるセブ島と空港やリゾートがあるマクタン島で3つの橋で結ばれています。Philinterはマクタン島にある学校です。
マクタン島といえばリゾートエリアが有名ですが、Philinterがある場所は空港の北側に広がるラプラプ市街地になるため利便性の高い生活を送ることができます。
徒歩5分の場所にマクタン島最大のショッピングモール“Gaisano Mactan Island Mall”があり、食料品、日用品、衣料品、両替所、ATMなど生活に必要なものはそろっています。それ以外にも“Mactan Marina Mall”や“Island Central Mactan”といったモールまで車で10分弱の距離にあります。
セブ島に近い場所にあるため、セブ市中心部まで30分ほどでアクセスでき、マクタンリゾートエリアまでも20~30分ほどの距離となり、どこに行くにしても便利な環境と言えます。
- 市街地にあるため周辺に店舗が多い便利な立地
- リゾートエリア、セブシティのどちらへもアクセスしやすい
プール付きの快適キャンパス
Philinterは、空港から近いラプラプ市街地にある住宅密集地にありながら、開放的な敷地と大きなプールがあるリゾートスタイルのキャンパスを有しています。
入口にある警備所を通過して敷地内に入ると、Philinterのシンボル的な存在でるプールと学生寮の建物 (写真左)がある場所に出ます。
訪問時はあいにく台風が近づいている悪天候だったため写真映りが悪いですが、天気が良い日は開放感のある快適なキャンパスです。
郊外ではない便利な市街地で、このタイプのキャンパスで生活できるのは魅力的ですね。
校舎
コロナによる休校中に大規模修繕を行ったため、新築と見違えるほど綺麗になっています。休憩スペースはカラフルな壁面とベンチがありイメージが大きく変わりました。
マンツーマンレッスンを行う教室です。完全な個室タイプなので、他の学生の目線や声が気になりません。
机から離れた位置にホワイトボードがあり、講師は立ってレッスンを行うことが多いようです。
最近ではパーティションで区切っただけのマンツーマンスペースが増えています。レイアウトを変えやすいなどメリットもあるのですが、学生が多い時期になると大勢が発話するために、かなりうるさく感じます。落ち着いてレッスンをしたい人には断然個室タイプをオススメします。
このグループレッスンの教室は、外からも見られる環境になっています。これにより、講師もよい緊張感をもってレッスンができるようになっているとのことです。
Philinterのグループクラスは、科目によって学生数が異なるため、いくつかのサイズの教室が用意されています。
多目的ルームでは、レベルチェックテストなどに利用されます。
大型スクリーンが置かれたシアタールームもあります。こちらではプレゼンテーションのレッスンでも利用されます。
上級レベルやビジネス英語コースでは、プレゼンテーションのレッスンがありますが、作成したスライドを使ってこのシアタールームで発表します。リアルなシーンとするために多くの講師たちも聴衆として参加するため、やりがいのあるプログラムになっています。
学校からのお知らせは掲示板に貼り出されるだけでなく、モニターでも表示されます。この辺りは大規模校はデジタル化が進んでいます。
ダイニング・食事
Philinterでは平日3食、休日2食の食事が提供されます。
毎日の食事を頂くことになるダイニング。
日本、韓国、台湾、中国、ベトナムなどアジア圏以外にも南米や東欧の学生も在籍する多国籍な学校のため、いずれかの国の人を意識したメニューになっていません。ビュッフェスタイルで様々なメニューが出されて、食べたいものを食べたい量盛り付ける形にすることで、どの国の学生でも満足できる食事を提供しています。
メインディシュのメニューは黒板に掲示されています。また焼き立てのパンも提供されて人気になっています。
カフェテリア
コロナ禍の休校中にプールサイドに新しい建物が作られました。1階がカフェテリアになっています。
このカフェはできたばかりで、私がエージェントとして初めての訪問だったようです。
ガラス張りになっており、プールを眺めながらコーヒーなどのドリンクや軽食を楽しむことができます。友人との交流する場としても最適ですね。
学生寮
Philinterの学生寮は、キャンパス内にあるもの (1~3人部屋)と、キャンパス外にある高級コンドミニアムが利用できます。
キャンパス内の学生寮は通学が不要な点がメリットで比較的若い世代に人気です。一方、コンドミニアムは価格が高くても快適な生活を送りたい人や親子留学で人気があります。
訪問日はキャンパス内の学生寮のみ見せて頂きました。
Philinterのシンボル的な3階建ての建物が学生寮となります。
中に入ると吹き抜けになっており、大規模リフォーム直後ということで、新築と変わらない美しさです。
フロアによって男性用と女性用に分かれており、異性のフロアに立ち入ることはできません。
親子留学やカップルは、キャンパス外にあるコンドミニアムでの滞在を選択する必要があります。
1人部屋はベッドが大きく、マットレスも厚めなので快適な睡眠ができることでしょう。
広さもかなり余裕があり、スーツケースを開いて置いておくこともできます。勉強机と枕元にはコンセントもあるため、延長ケーブルなしでもスマホの充電ができます。
2人部屋は1人部屋にベッドが一台増えた形です。それでもまだ広さに余裕があります。
3人部屋は二段ベッドとシングルベッドの組み合わせです。
人数分の勉強机が用意されていますが、3人並んで座るにはちょっと狭いかなという印象。自習室があるので問題にはならないでしょう。
Philinterのお部屋は細かいところにもこだわっており、快適に生活できるようコストをかけていることが分かります。
こだわりのポイント
- エアコンが静か
他校で一般的なエアコンは、室内機&室外機一体型で、動作音が非常にうるさく、冷却能力もイマイチ。Philinterのエアコンは日本で一般的な室外機分離型のため静かで、お部屋もよく冷えます。 - 収納が十分な大きさ
人数分の大きな収納が用意されており、最下段は施錠ができ金庫として使える。 - LANケーブルでのインターネット接続
Wi-Fiの提供もありますが、お仕事やWEB面接などで安定した回線が必要な際にはLANでの接続が可能なのは大変助かります。
バスルームも全面的に改装されておりきれいです。シャワーの水圧も申し分ありません。
校内のランドリーサービスでは、週3回洗濯物を提出することができます。料金は1回5kgまでで150ペソになっており、市内のランドリーショップよりも割安な価格設定です。
教育面の特徴
Philinterは歴史の長い大手語学学校となるため、対応できる学習分野は多彩です。ESL (一般英語)以外にも、IELTS、TOEIC、ビジネス、ジュニア向けコースなどが開講しており、面白いのは特定の業種で使われる専門的な英語を学ぶFocus Industryコースというものがあり、IT・ホスピタリティ・医療、マーケティング、金融などのジャンルに対応しています。
特筆すべき点は講師のトレーニングが大変厳しく、講師の質はフィリピン全体で見てもトップクラスの水準です。講師任せのレッスンにするのではなく、リーダー講師が一般講師のレッスンを定期的に監督し、改善点を指摘していきます。また、講師たちのモチベーションを引き出すための評価制度もあり、各講師も自らスキルを磨くことに熱心です。
Philinterはバディティーチャー制度を早期に導入した学校です。これは各学生は様々な講師からレッスンを受けますが、一人の担任講師をつけることで、全体の学習状況や課題を把握し、それに対して指導ができるものです。バディティーチャーの存在により、学生もモチベーションを低下させずに英語学習を進めることができるようになります。
他校にはないポイントとしては、キャンパス内にドレスコードがあることです。ビーチサンダルやタンクトップでレッスンを受けたりすることはできません。これは教育現場という高い意識を持って学校運営をしていることの証でもあります。
やはり意識高く運営されている学校だけに、多くの学校関係者が見習いたい学校No.1と口にするのも当然のことです。今後もはセブの語学学校のパイオニア的存在として、フィリピン留学を牽引していくことでしょう。
手厚いサポート体制
Philinterでは、日本人学生に対するサポートを大事にしており、日本人比率は25~30%にも関わらず、日本人スタッフが4名、日本語が話せる外国人スタッフが2名とサポートはかなり手厚いです。日系校でも日本人対応のためにこれだけのスタッフを用意しているところは滅多にありません。
今回の訪問では日本人スタッフの遠藤さんに案内してもらいました。コロナ明けに入社されたとのことで、まだ業界歴は浅いものの、学校をいかに良くしていくか、学生さんが問題を抱えていないかについて、常に気を配りながら行動されているのが話の節々から伝わってくる誠実さをお持ちの方です。
実は日本人サポートが手厚いのは、Philinterの校長である崔さんの意向でもあります。流暢な日本語を話される親日家で、韓国系の学校が集まる協会の会長を努めてきた方ですが、日系校とも手を取り合ってフィリピン留学を盛り上げていこうといつも話されています。
Philinterについては「韓国系だから◯◯」といったステレオタイプで見てはいけない学校だと感じます。この学校はどこの国の学生であっても最高のものを提供する学校に映るのではないでしょうか。
まとめ
メリット
- カリキュラム開発と講師陣トレーニングにより、教育品質がより優れている
- 大規模なリフォームがなされており、綺麗で快適な生活を送ることができる
- 多国籍な環境ながら、日本人サポートが手厚い
デメリット
- 様々な点でクオリティが高い分、費用は高め
こんな方におすすめ
少し費用が高くても、高品質なレッスンと快適な学生寮での生活を送りたい方にオススメです。サポートが手厚く、外部のコンドミニアムでの生活ができるため親子留学でもオススメです。
Philinterにご興味のある方は成果が上がる留学にお気軽にご相談ください。
より詳しくお知りになりたい方は、お気軽に無料留学相談フォームもしくはLINEよりお問い合わせください。また、随時オンラインでのご相談や説明会も承っておりますので、是非ご利用ください。