フィリピン留学ブログ

【2カ国留学】ワーキングホリデー成功と失敗の運命の分かれ道はここだ!

海外に長期滞在し、学習や観光だけでなく就労もできるワーキングホリデーは、非常に人気のあるプログラムです。オーストラリアにも毎年10,000人以上の日本人がワーキングホリデーに参加しています。

ワーキングホリデービザは仕事も無制限にできますし、学校も4カ月(17週間)まで通え、住む場所も指定されないために非常に幅広い選択肢が持てる特殊なビザです。ワーキングホリデーに参加する方の目的は人それぞれですので、どのように生活するのが正解というものはありません。しかし、多くの方の目的は「人生経験をより豊かにしたい」「英語を使えるなりたい」「将来の就職・転職の為に海外で就労経験を積みたい」という事になるのではないでしょうか。

ここではオーストラリアでのワーキングホリデーの実例をもとに成功するワーホリとはどのようなものか、失敗例も含めてどうすれば良いのかを紹介します。

過半数の人が当初の予定を達成できない

私はオーストラリア現地で多くの留学やワーキングホリデーで訪れる学生さんのサポートをしていた時期が長く、帰国時に「当初の狙い通りの英語力が身に付きました!」「希望していた英語環境下で仕事ができ、帰国後の就活に役立てられそうです!」と胸を張って言える人は肌感覚で3割程度なのではないかと感じています。

フィリピンとの2カ国留学で状況は好転したが…

2013~2014年頃からはフィリピン留学を終えてからオーストラリアへ向かう2カ国留学が盛んになったために、この割合はぐっと上がりました。フィリピンにいる間にTOEIC800点以上の英語力をクリアしてからオーストラリアに向かうプランを実行されると状況が一気に変わるのは紛れもない事実です。

フィリピン+欧米留学・ワーキングホリデーの2カ国留学は留学全体の満足度を格段に上げる事ができます。しかし、それでも全体から見ると半数程度は、当初描いた目的をクリアできていないと感じます。

運命の分かれ道はオーストラリア到着時に決まっている!?

ワーキングホリデーの目的が前述の「英語力を身につけること」「英語環境下で経験を積むこと」の2点のケースに絞っていえば、運命の分かれ道は到着時にあります。到着時に帰国日には「こうなっていたいという具体的なイメージを持っているかどうか」という事で大きく変わります。このイメージを具体的にしっかり持ってる人は帰国時に当初の目的を達成できる可能性が高くなります。

魔のレールに突入

このイメージを持っていない人は、オーストラリア到着時に英語に自信がないと「今は英語ができないから、最初は英語を使わない仕事をしよう」と考え、英語をあまり使わない日本食レストラン(英語環境の日本食レストランもあります)などで、アルバイトを開始します。確かにこの手のレストランに採用されるのは難しくありません。求人があるレストラン2~3軒回れば採用される事が多くなっています(接客業の経験が全くないと厳しいこともあります)。

この手の英語を使わない職場では、周りは日本人のスタッフだけですから意思の疎通も楽で、友達もでき楽しい環境になります。そして仕事に慣れてくれば、シフトに多く入れるようになります。当然目先の給料は増えます。

しかし、そろそろ本腰を入れて英語の勉強もしなければと思って仕事を辞めようと思う頃、今度は時給が上がったり、シフトに多く入れたりとどんどん快適になっていきます。英語の勉強のために仕事を替えなければと思っても、英語力は依然として自信がないし、友達も出来たし(日本人ですが)、給料も上がって何とか生活は出来るしということで、結局そのままの仕事を続けてしまいます。帰国間際になって「ヤバイ、全然英語力がついてない…」とあせるという典型的な魔のレールに乗ってしまいがちなのです。

帰国時の具体的なイメージを持っている人は違う

帰国時にこうなっていたいという具体的なイメージを持っている人はそこから逆算して今は何をすべきか考える事ができます。ですので、途中で少し中弛みがあったとしても、修正することができるでしょう。やるべき事を考えると、ワーホリの1年は長いようで意外と短いです。

そして、帰国時の具体的なイメージを持っている人は、何をしなければならないかが明確に見えているので、最初から英語を使う仕事に就くことを目指します。もちろん、最初から全てスムーズに行く人は少数です。失敗や恥ずかしい思い、辛いこともありますが、それが成長へつながります。帰国時の具体的なイメージを持っている人は、試練を突破するための強い気持ちを持つことができます。

今の英語力が低すぎると感じれば、フィリピン留学を経てからオーストラリアへ向かう2カ国留学というプランがあります。ダイレクトにオーストラリアに行った人でも、最初の3ヶ月程度は英語学習に集中するために、日本語環境のアルバイトはあくまでも生活費を稼ぐだけと割り切って、どんなに快適な環境でも3ヶ月でしっかり辞めて、その後は英語環境下の仕事に就くとために行動する人もいます。

しっかりしたイメージを持っていれば途中で多少ぶれても理想のゴールに向かって進むことができ、この修正力が留学の成功のカギになります。

英語環境の仕事はメリットがいっぱい

仕事を通して英語力をつける事ができる

最初は英語力を付けるために学校に行きお金を払っていましたが、英語環境の仕事では“賃金を得ながら英語力も身につけることができます”。しかも、その英語は実践的な活きた英語となり、将来自分の大きな武器になります。

もちろん、学校ではないので他のスタッフやマネージャーが丁寧に教えてくれることはありませんが、日々の業務の中で鍛えることは十分可能です。

交友関係も英語でのコミュニケーションが普通

英語環境の職場には周りには英語を話せる人しかいないので、仮に日本人がいたとしても一緒に遊びに行く仲間には中国人、オーストラリア人、ブラジル人など様々な外国人がいる状況が多くなります。そのため、必然的にコミュニケーションは英語でとるようになります。

彼らとのコミュニケーションを通して上級の英語を身に付ける事ができ、日本では経験できないグローバルな感覚を身に着ける事ができます。

賃金が圧倒的に高い

最近では昔のように英語ができないからという理由で最低賃金以下で雇われることはほぼなくなってきました。安くても時給はA$21程度はもらえます。しかし、英語を使うような仕事ではA$25~A$26程度となることも珍しくありません。

時給がA$5の差がある場合、1カ月150時間働いたとするとその差額だけで1カ月$750(約6.7万円)、半年で40万円、1年間で80万円の差がでます。この差額だけで語学学校の学費を楽々カバーできてしまいます。そのため、英語学校に行き英語力を身につけることは、まさに回収が容易な自分への投資になるわけです。

帰国後の就職が有利になる

日本語環境のレストランでいくら仕事をしても、帰国後の就職活動その経験が評価されることは殆どありません。もちろん、海外レストラン業界での就職を考える人は別ですが、そうでない場合は「楽しいホリデーでしたね」と言われて終わりです。

海外での仕事は英語ももちろん重要ですが、異文化の中で自分の意見をしっかり通せるか、異文化の人達としっかりコミュニケーションをとって仕事をチームとして進められるかという事が重要で評価対象となります。あなたが今理想としている環境は英語環境の職場ではないでしょか。

ビジネスレベルの英語力を持っていれば、希望する環境に入れる可能性が一気に上がります。一方で英語力が無ければその可能性は皆無となります。

帰国日の理想の姿をイメージしてワーキングホリデーを成功させよう!

このようにワーキングホリデーにいって成功する人と失敗してしまう人の差はオーストラリア到着時に大体決まってしまうケースが多くなっています。もちろん、個人差もありますし、人により目的はそれぞれですので、一概に言えないケースも多々あります。

しかし、英語力を身につけたい、将来の就職・転職のためにということが目的であれば、出発前に帰国時の理想とする自分のイメージを描き、そこから逆算してすべき事を考えるとワーホリの成功確率を格段に上げる事ができます。

是非あなたも、帰国時のその日の自分の理想のイメージを描いて理想のワーキングホリデーライフを送ってください。

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