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トランプ詐欺

トランプ詐欺とは?

トランプ詐欺とは、東南アジアを中心に被害が発生している、トランプのギャンブルを利用してお金を巻き上げられてしまうという詐欺行為の1つです。

フィリピン・セブでも日本人が被害にあってしまったという報告がされており、日本領事館からも注意するようにと通告が出されています。

フィリピン留学の学生さんが被害にあってしまうケースも複数報告されています。しかし、手口は判で押したように同じなので、あらかじめ知っておけば被害にあう可能性を極めて低くすることができます。

トランプ詐欺の流れ

ステップ1: ショッピングセンターなどで1人でいるところに話しかけれる

ほとんどのケースで、大型ショッピングセンターで1人でいる際に被害にあっています。

ショッピングセンターで被害が多いのは、詐欺グループがカモとしている外国人旅行者や留学生が多くいるためです。また複数人でいると、直接話しかけられた人以外が冷静な判断ができることが多く、途中で「怪しいから止めよう」と話がスムーズにいかなくなる可能性が高いので、1人でいる時に狙われます。

従って、留学生の場合は友達ができる前の到着後すぐの時が、もっとも被害にある可能性が高いです。ちなみに韓国の学生さんは到着後すぐでも1人で行動することはまず無いようで、トランプ詐欺の被害報告はほとんど無いようです。

ステップ2: 日本に興味があることをアピールしてくる

話しかけてくるのは、小奇麗な身なりの人のよさそうなおじさんやおばさんが多いようです(1人であったり、複数人だったりします)。優しそうな笑顔で、「今何時ですか?」などと英語で話しかけ、それに答えると「日本人ですか?」などと質問してきます。

そして日本人だとわかると「自分の家族が日本で働いている/今度仕事で日本に行くことになっている」「家族が日本語に興味があり、勉強している」などと日本に興味があるというアピールをしてきます。

ステップ3: 親近感を感じさせる

彼らは詐欺のプロなので、相手を安心させるように日本の地名や料理、有名人などを知っていて話を盛り上げてきます。

もちろん会話は英語ですが、とても簡単な単語やジェスチャーを使ってくるので、英語初級者でも何となく会話が成立します。

日本人としては自分の国に興味を持ってくれる人に対しては親近感を覚えますが、ココが彼らが狙っているポイントでもあります。

到着したばかりの人だと、海外に来たという高揚感と解放感から「到着早々地元の友人ができそうでラッキー!」「外国人と英語で会話ができている!」と考えてしまい、相手に対してのガードがかなりゆるんでしまうことがあります。

ステップ4: 自宅に招待される

声をかけられて少し会話が弾むと、近くのファーストフード店やカフェでさらに話をして距離を縮めてくることもあります。立ち話から直接の場合もあるのですが、どちらにしても「今度日本に行く家族が日本について知りたがっている。」「日本語の書類が読めないので何と書いてあるのか読んでほしい。」などと言って自宅に招待されます。

冷静に考えると本当に怪しいのですが、この段階になると相手を信用しきってしまうようで、言われるがままについて行ってしまう人が多いようです。

被害に遭った人から話をきくと、相手がきちんとした身なりをしていて、とても優しそうな笑顔で話してくることが不信感を払しょくしてしまうことにも繋がっているようです。

ステップ5: 移動はタクシーかジプニー

詐欺グループの自称自宅にはタクシーかジプニー(乗り合いバス)で移動しますが、移動の間はずっと話しかけてくるので周りの風景を覚えるのも難しいですし、土地勘がない到着したばかりの人にはそこがどこなのかは全く分かりません。

ステップ6: 温かくもてなされる

自称自宅に到着すると、数名のフィリピン人(家族という設定)が非常に温かくもてなしてくれます。そこで、最初の言っていたように日本のことを教えてあげたり、日本語の文章を読んであげたりした後に、感謝のしるしといって食事をごちそうしてくれたりもします。

ステップ7: トランプのギャンブルの話が出る

食事の後にトランプで遊ぼうと誘われ、主にブラックジャックをやることになります。ルールを知らない場合は丁寧に教えてくれますし、最初は賭けは行われず、単純に遊ぶだけなのでついついやってしまいます。

そして時を見計らって持ちだされるのが「トランプギャンブル」です。メンバーの1人がカジノのディーラーとして働いていて、イカサマテクニックがあり、「今日は知人の金持ちをカモにしてやろうということになっている。君にも儲けさせてあげる」という話を持ちかけてきます。

確かにそのディーラーと呼ばれる人は目の前でいろいろなテクニックを見せてくれて、高いスキルを持っているのは間違いないようです。

もちろん多くの人は初めは断りますが、「絶対に負けない。リスクは0だ」「知人は大金持ちだからここで損しても痛くもかゆくもないから大丈夫」というようなことを言われ、周りの人からも「大丈夫だよ。やりなよ」と後押しされて、ついついOKしてしまいます。この辺りは密室での集団心理がはたらくため、冷静に判断するのは難しいかと思われます。

ステップ8: 最初は勝ち続ける

話がまとまると、すぐにその知人の金持がきます(この辺りも後で考えるとかなりおかしいのですが)。そしてギャンブルが始まります。そして、最初は言われていた通り、イカサマが行われて勝ち続けます。

ステップ9: 最後に一気に負ける

だいぶ勝った後に、お金持ち役が今までの負けを取り返そうと大勝負にでます。掛け金は日本円で何十万円という大きなものになります。そして、その勝負では一転負けます。もちろん、これは全てシナリオ通りです。

ステップ10: お金を巻き上げられる

そして負け金を支払うように言われます。この際に負けないと言われたとかイカサマのことをいっても、周りは全員グルなので全く意味がありません。有り金全部を巻き上げられ、金目のものも奪われます。十分なお金などをもっていない場合は、詐欺グループ付添いのもと近くのATMなどでクレジットカードでお金を引き落を強要されてしまいます。

ステップ11: 帰りは送ってくれる

お金を巻き上げた後などは最初のショッピングセンターやホテルなどまで送ってくれることが多いようです。これは親切というより彼らの家までの道を覚えさせないようにするためだと思われます。

これがトランプ詐欺の全容です。詳細の違いはありますが、ほとんどこの手口で行われています。

トランプ詐欺のまとめ

トランプ詐欺は今でも日本総領事館などから報告があるので、被害者数は多くはありませんが現在進行形で起こっている犯罪です。

しかし、上記の事を知っておけば、ほぼ100%避けることができます。ショッピングセンターで話しかけてきた人の家には行かない、なるべく複数人で行動する。この2つだけを守るだけで被害に遭ってしまうことはほとんどありません。

また、実際に家に行っても絶対ギャンブルはやらない!と言い張ってそのまま戻ってきたり、地元の人達と仲良くなったということが嬉しく写真を多く撮影していたら、証拠となると思われたのかギャンブルはなくそのまま戻ってきたという話も報告もあり、暴力的なことは現在の所報告されていません。

恐らく、このトランプ詐欺は証拠がなく純粋なギャンブルということにしておけば捕まるリスクを減らせるという事もあるかもしれません。

しかし、やはり注意しておくにこしたことはありませんので、特に留学開始間もない間に1人で行動する際は十分に注意してください。

参照:外務省サイト【セブ島におけるトランプ賭博詐欺に関する注意喚起】
http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcspotinfo.asp?infocode=2011C388

トランプ詐欺に遭ってしまったら

万が一トランプ詐欺などに遭ってしまった場合は最寄りの在外公館へ報告をしてください。

★在フィリピン日本国大使館
住所:2627 Roxas Boulevard, Pasay City, Metro Manila
電話:(02)551-5710

★在セブ出張駐在官事務所
住所:7th floor, Keppel Center, Samar Loop cor, Cardinal Rosales Ave,Cebu Business Park, Cebu City
電話:(032)231-7321

通報を元に警察も捜査を行う場合があり、詐欺グループが捕まったケースも報告されています。しかし、例え詐欺グループが捕まったとしても取られたお金は戻ってこないケースが殆どです。

留学中の大事な生活費となり、被害額によっては留学を継続できなくなり帰国を余儀なくされた方もいましたので、被害に遭わないように上記にポイントをあらかじめ頭に入れておくことをおすすめします。

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この記事を書いた人

石原 智之

石原 智之

2006年にオーストラリアにワーキングホリデーで渡り、留学カウンセラーとなり3,000人超えの留学サポートを行う。2009年よりフィリピン・セブ留学手配を開始し、2013年にオーストラリア永住権取得。現在セブ島に常駐して、フィリピン・オーストラリア留学カウンセリング、現地サポートを担当。 » スタッフ紹介