フィリピン留学は格安かつ短期間で英語力を飛躍的に伸ばせるという非常にオススメの留学です。
しかし、欧米留学と同じく単に行けば誰もが自動的に英語力を伸ばせるものではありません。フィリピンに魔法があるわけではなくやはりしっかり勉強しなくては英語力はのばせません。
しかし!ただやみくもに勉強にすればグングン伸びるのかと言えばそうではありません。
自分ではしっかり勉強しているのに、英語力が伸びない人のパターンというのがあります。
いわゆる「フィリピン留学の失敗パターン」です。
今回はその中でもついつい学生さんがおちいりがちの3つのパターンをご紹介します。
パターン1.授業だけで満足してしまう
フィリピン留学は1日平均6~8時間授業、しかもその半分以上はマンツーマン授業という超集中カリキュラムとなります。これだけでも英語力が伸びそうな気がします。
もちろん、これらの授業だけでも英語力は伸びますが、その伸びは緩やかかつ忘れていく事も含めると1歩進んで半歩下がる、場合によっては完全に1歩下がってしまうような感じで、フィリピン留学としては非効率的です。
確かに、1日6-8時間授業を受講すると達成感がありますので、ついつい放課後は「これだけ勉強したのだから」と遊んでしまうという事が起こりがちです。
・習った事を自分のものにするには復習が必用
1度聞いたことは忘れないという天才的な人以外は、授業で学んだ時点では短期記憶に留まり、放っておけば2-3日で80%は忘れてしまいます。
復習を繰り返す事で初めて長期記憶へ格納することができ、授業で習った事を自分のものにすることができるのです。
この復習こそが英語力を積み上げていく上で非常に重要なポイントとなります。
・長時間授業を受ければそれだけ英語力が上がるわけではない
学校の中には1日10時間以上の長時間授業を売りにする学校もありますが、1-2週間の短期留学以外でははおすすめできません。なぜなら1日10時間も授業を受ければ復習する時間は殆ど取れませんし、そもそも脳が疲れてしまい学習効率が悪くなります。
通常の人であれば1日8時間が限界と言われています。
・授業時間内に復習を組み込む方法もおすすめ
復習は基本的には自習時間で行うのが一般的なのですが、フィリピン留学であれば基本的にマンツーマンの授業内容は自分でカスタマイズすることが出来る学校が多く、授業中に復習時間を組み込むことができます。
例えば、金曜日の授業は今週やったことを復習するという感じに決めるのもおすすめです。
一見授業を復習に充ててしまうのはもったいないと思いがちですが実は下記のような4つのメリットがあります。
①1日に集中できる時間は決まっているので、集中できる時間内に復習をすることで効率アップができる。
②授業中であれば直ぐに先生に質問することができる。
③授業中に復習があるとわかればその前日には強制的に1週間のおさらいをすることになる。
④放課後など自由時間では友達の誘いなどがありついつい時間をとれないこともあるが、授業時間であれば確実に復習の時間の確保ができる。
留学の目的は英語力を上げることにあり、授業時間をいかに多く受けるかということではありません。フィリピン留学は授業時間が売りにもなっているために、長時間授業をこなす事が目的になってしまい、集中力が欠けた状態で授業をこなす、復習時間が取れないまま授業を進めてしますなど肝心の英語力の伸びを阻害してしまう状況がよく見られますので注意が必要です。
・知識を整理する時間の確保が必要
人間の脳は機械ではないので、集中力が下がっているときなどは思い切って授業を休んでリフレッシュすることも重要です。
授業を休むことは確かに金銭的にももったいないと感じるところですが、ただ、どうしても疲れてしまったり、行き詰ってしまった場合などはリフレッシュすることで知識を整理しやすくなり、また高い手中力をキープできる脳の体制になり、結果的に本来の目的の英語力アップという点においてメリットが高まります。
留学で大事な事は「英語力を効率的に上げる事であり、授業を受ける事ではない。」ということです。
パターン2.先生を頻繁に変える
フィリピン留学で学校に入学する前はあまり知られていないのですが、実は殆どの学校でフィリピン留学ではマンツーマンクラスの先生を変更する事ができます。
自分にあった先生を選ぶことができるのは欧米留学にはない大きなメリットの1つでもあります。
しかし、このシステムは時として諸刃の剣となります。それはもっと良い先生がいるに違いないと思い、他の学生さんが「あの先生は凄く良かった」ときくと、次々に先生を変え続ける学生さんがいます。しかし、この行為はこれは英語の習熟度を低めてしまいます。
先生を変えれば、最初は自己紹介から始まり慣れるまで時間が無駄になります。
一貫して同じ先生から習う事は大きなメリットがある
また、一貫して同じ先生から習う事は学習効率からいってもメリットがあります。欧米留学では先生を変更する事はできませんし、フィリピン留学においても英語力をぐっと伸ばす学生さんは決まった講師から一貫して授業を受けていることが多いです。先生を何度も変える学生さんで英語力を飛躍的に伸ばすケースは殆ど聞いたことがありません。
もちろん、どうしても合わないという場合は別ですが、大きな問題がない限りはその先生を信じて勉強を続ける方が学習効率が高まります。
青い鳥を求めて先生を変え続ける行為は時間の無駄以外の何物でもありません。
担当する先生と信頼関係を築き、充実した授業を受ける事が最も重要なポイントとなります。
パターン3.スピーキング力のアップの方法を間違えている
フィリピン留学に参加される方の7割~8割は「スピーキング力を付けたい」というご希望です。このこと自体は良いのですが、スピーキングの向上はひたすら話す事だと考えている方が多くいます。
もちろん、スピーキングスキルを高める上でアウトプットも重要ですが、アウトプットする単語や文法力が低いままでは口から出てくる英語はそれを超える事はありません。
どれだけ話した所で、初級の範囲を超えません。
しかし、スピーキング力を付けたいという希望からついつい授業の多くをスピーキングのアウトプットに割いてしまいがちです。
スピーキング力を上げるには単語力、文法力の勉強も必要
たとえスピーキングを重要視したいというご希望であってもスピーキング力アップの為には単語力、文法力をつける勉強が必ず必要になります。
何故か日本の英語教材では「英語を話すためにはとにかくアウトプットが重要」というものが少なくなく、また派手さがあるのでウケが良いのでついついそう考えてしまいます。
スポーツで言えば筋トレや基礎的なトレーニングを殆どせずに試合ばかりしているようなもので、遊びでやるなら良いのですが、しっかりとした実力を付けるということであればこの方法は非効率的です。
外国人が日本語を勉強することをイメージすると分かりやすい
また逆のパターンとして、もし日本語を勉強している日本語の単語も文法も初級レベルの外国人いたとします。あなたに日本語をもっと話せるようになりたいがどうすれば良いかと質問してきたら、あなたは何とこたえるでしょうか。
「もっと単語数を増やして文法を勉強した方が良いよ」とアドバイスするのではないでしょうか。
そうなんです。英語も同じなのです。
話すためには単語力と文法力が必要ですので、マンツーマンの授業内容をアウトプットを重要視し過ぎるのはかえってスピーキングスキル向上の妨げになります。
急がば回れとは良く言ったものですが、初級の方であればあるほど、スピーキング向上の為に単語や文法の勉強が重要となります。
マンツーマン授業では全ての授業でアウトプットがしっかりできる
そして、フィリピン留学のマンツーマン授業では単語や文法の授業であっても常に会話形式で授業が進むのでしっかりアウトプットもできるというメリットがあります。
ですので、過度にスピーキングのアウトプットの授業ばかり取る必要はありません。
以上の3パターンは言われてみればどれもそうだという基本的なもので、最初からちょっと意識すれば回避できるものばかりです。
折角の大事な時間とお金をかけていくフィリピン留学ですから、少しでも効率よく英語力を伸ばしてもらえればと願っています。