フィリピン珍道中日記

日本でもフィリピン留学の注目度が急激に上がり、2011年には約10,000人の日本の学生がフィリピン留学をしました。

フィリピン政府も留学産業育成に力を注いでおり、フィリピン政府観光省の依頼を受けて「一般財団法人 フィリピン留学普及協会(PSAA)」という非営利団体が設立されました。

フィリピン留学をより多くの人に知ってもらう為に活動されています。

セブにフィリピン事務所があるということでスタッフの方とお会いしてきました。

お会いした場所はITパークと呼ばれる主にIT企業やコーリングセンターが集結するセブのIT中心地。フィリピンのネット環境は日本に比べるとまだまだ脆弱ですが、ここは特別に強化されており、世界から企業が集まってきています。その為に24時間眠らない場所ともなっています。

この日は雨が凄かったのであまり歩き回れなかったですが、このエリアは洗練された雰囲気があります。

 
もちろん、レストランやカフェなども沢山入っていて、スターバックス、ケンタッキーやクリスピークリームと言った日本でもお馴染みのお店もあります。
 
そしてフィリピンではマクドナルドを遥かに凌ぐ絶大な人気を誇るファストフードのJollibeeもあります。

PSAAの担当の方とはここのスターバックスでお会いするこになりました。

担当の方は酒井良江さんという方で、元CPILSの日本人スタッフをされていた方です。

頂いた名刺をみると「Yoshie ‘Sheryl‘ Sakai」とあり、ミドルネームがあるのかな?と思ったら

私の名前は少し面白くて、Yoshieというのが現地の言葉で「タバコ」、Sakaiというのが「乗る」という発音に近いんです。

だから私の名前は「タバコライダー」みたいに聞こえてしますんです(笑)だからあえて Sherylというイングリッシュネームをつけているんですよ。とのこと(笑)

実は酒井さんがCPILSのスタッフだった時期に何度かメールのやり取りをさせて頂いていたのですが、当時からフィリピンの事ならお任せという位の信頼される存在の方でした。

酒井さんは前々から留学業界に留まらずフィリピン全体の発展に尽力されており、一つの学校より、より大きな団体の方が更に多面的なサポートができるだろうという事で今のポジションに移られたとのことです。

酒井さんから「1年ぶりのセブはどうでしょうか?」と訊かれたので「ショッピングセンターなどでは日本やオーストラリアで見かけるお店も増えており発展してきたなと思います。」と答えたところ、

そうなんです。フィリピンもかなりのスピードで発展しています。ここ数年マイクロソフト、HP、シティーバンク、Dellという世界的な企業のコールセンターが次々にフィリピン設立され今はインドを凌ぐ勢いです。フィリピンでは綺麗な発音の英語を話す人が多く、お客さんの中にはフィリピンに繋がっているとは気が付かない人も多いとか。

そして留学業界もかなり大きくなってきました。今までは医療関係者を中心に海外に出す事が大きな産業でしたが、今は内部で新しい雇用が生まれて来ているのでこれは素晴らしいことで、嬉しいですね。

とのこと、しかし話はココでは終わらず

確かに大型ショッピングセンターに行けば、フィリピン人が沢山買物などをしています。でも実際は1日ちゃんと3食食べられる人は全体の35%しか居ないのです。残りの方はお腹一杯にご飯を食べることができません。また、貧しく出生届けもだされないまま生活している人も沢山いるので、政府もしっかした人口の把握ができてないというのが現状で全体の人口は約9,000万人と言われていますが、実際は軽く1億人は超えていると思われます。教育や医療を十分に受けられない人が多くいるのもまたフィリピンの一面です。

とのことです。

確かに、セブでもストリートチルドレンも沢山いる場所も多くあります。このスターバックスの来られるのはフィリピンでは本当に限られた人という現実を意識させられます。たまたま日本に生まれたというだけでどれだけアドバンテージがあるのかと考えされる事も多いです。

頭では分かっていても実際目の前にするととても複雑な気持ちになります。

しかし、フィリピンの未来は暗くはありません。と酒井さん。

今は世界各国からコールセンターが集まり一大産業となっていますし、フィリピンはもともと東南アジアの優等生で医師、看護師をはじめ医療従事者の教育が非常に盛んで多くの有能な人材を多くの大学で世界にも輩出しており、国内は元より国外で活躍している方が沢山いらっしゃいます。オーストラリアでもフィリピン人の医師や看護師がたくさん活躍されています。

日本にもここ数年話題になっていますね。ただ日本の場合は日本語検定の規定など過酷過ぎるハードルがあるので定着していませんが。。。あれは本当にもったいない話だなと思います。

フィリピンは英語圏なので、言葉の問題が殆どなく、大学の授業も全て英語で行われるために、欧米で活躍する際のハードルは日本人よりも低くなっています。海外で働く場合はIELTSという英語検定が求められる事があるので、フィリピンではIELTSのテスト対策も昔から盛んに行われています。したがって、フィリピンでIELTS対策をするというのは実はとても理にかなった環境なんです。しかし最低でもIELTS7.0というとても高いレベルからスタートなので地元の学校は日本の学生さんとは状況は異なります。

ここ数年で留学業界も大きくなってきて、業界全体で数万人規模の雇用が生まれています。留学生が増えればそれだけ外貨が入ってくるのでフィリピンの経済のプラスになります。

留学エージェントとして働いている私としては、自分の仕事がフィリピンに本当にわずかながらでも貢献できているのはやはり嬉しい事です。

そして、フィリピン留学をした学生さんから英語が本当に伸びました。こんな事ならもっと早くに来るべきでしたというお言葉をもらうことも少なくなく、フィリピン留学の質の高さも実感し、今後のフィリピン留学が更に繁栄していくこと確信しています。

また、最近では日本の様々な団体がフィリピンに交流をしに来る事も増えたようです。酒井さんの下にもあるゲートボールのチームが、フィリピンのチームとの交流を希望しているという話がはいり、フィリピンのチームを探し交流試合をアレンジしたりもしたとのこと。

酒井さんはフィリピンでの生活の長く、現在は政府関係者とも一緒に仕事をしているので、色々なアレンジをすることも可能になっているとのことで、たとえば日本の高校生のサッカーチームがフィリピンで交流試合を希望するならば、相手チーム、場所などもアレンジができます。その他、こんな事はできないか?という事があればいつでもお気軽にご相談くださいと心強いお言葉を頂きました。

今後日本とフィリピンの交流をもっともっと盛んにして、フィリピンという国を知ってもらい、フィリピンのイメージアップそして、発展をと酒井さんは心のそこから希望し、毎日精力的に活動されていらっしゃいます。

酒井さんのフィリピンに対する気持ちはとても強く、お話も予定の時間をだいぶ過ぎてもフィリピンの話を熱心にしていただきました。

私のような1エージェントとしてはできる事は限られていますが、酒井さんをはじめ協会の方々がフィリピン留学全体の質の底上げ、日本との交流の活発化を図ってくれれば、フィリピン留学は更に身近なものになり、今あるフィリピンのネガティブなイメージも変わり、欧米留学に行くのと同じような感覚で、留学先にフィリピンを挙げる時代がくるのではないかと思います。

フィリピン珍道中日記

この記事を書いた人

石原 智之

石原 智之

2006年にオーストラリアにワーキングホリデーで渡り、留学カウンセラーとなり3,000人超えの留学サポートを行う。2009年よりフィリピン・セブ留学手配を開始し、2013年にオーストラリア永住権取得。現在セブ島に常駐して、フィリピン・オーストラリア留学カウンセリング、現地サポートを担当。 » スタッフ紹介