フィリピン留学ブログ

【持ち物】ドライヤーやヘアアイロンは持って行くべき?意外と悩ましい海外のドライヤー事情

フィリピン留学に向けて準備をしていると、ドライヤーやヘアアイロンを持っていくべきかどうかで悩む人が多いのではないでしょうか。生活必需品のため、現地で使うことができなかったらと心配になるかもしれません。

  • 変圧器を使えば大丈夫
  • 現地で購入すればよいと聞いた
  • 学校にあるから必要ない

インターネットで調べれば、このような情報が飛び交っていますが、何がベストな選択肢になるのでしょうか?フィリピン留学経験者&元学校職員でもあるスタッフが、フィリピン留学と2カ国留学におけるドライヤー・ヘアアイロン事情について、どこよりも詳しく解説します!

電圧が異なるため海外で使えないドライヤーは多い

家庭用コンセントから供給されている電圧は国によって異なります。留学で訪れる英語圏の国の電圧を調べてみても、下記の通りで国によって異なり、国内で複数の電圧が供給されていることがあるほどです。

国名電圧
日本100V
フィリピン220V
オーストラリア240V, 250V
ニュージーランド230V, 240V
アメリカ合衆国120V
カナダ120V, 240V
イギリス230V, 240V
参照:ヨドバシカメラ「世界の電源事情一覧」

日本は100Vなのに対して、他の国はそれより高い電圧になっており、フィリピンは220Vです。

このため、お持ちのドライヤーやヘアアイロンが100V専用の日本専用の製品だった場合、異なる電圧の海外で使用すると故障や事故が起こる恐れがあります。

お持ちの製品が海外で使えるかどうかを調べるには、製品に記載されている仕様表示を確認します。入力 (InputやINと書かれている場合も)のところに対応可能な電圧が書かれており、海外で使用できるか見分けることができます。

海外で使用できるかの見分け方

“100V”と書かれている
→ ✕ 日本専用

“100~120V”と書かれている
→ △ 日本やアメリカなど(フィリピン不可)

“100~240V”と書かれている
→ ◯ 世界中で使える

“100~120V 200~240V”と書かれている
→ ◯ 世界中で使える

このドライヤーは仕様表示に“100V”と書いてあるため海外では使用できない製品

電気のことは侮らないで!

お持ちの製品を対応していない電圧で使った場合、一時的に使用できることがあります。しかし、設計外の電圧に耐えられず異常発熱し火傷したり、発火して火災になる可能性があります。事故防止のためにも絶対に使用しないでください。

変圧器での使用はおすすめできない

海外旅行や留学の情報サイトを見ると、日本の電化製品を異なる電圧の国で使うために旅行用の小型変圧器を用いるという方法が案内されていることがあります。しかし、小型の変圧器はドライヤーやヘアアイロンなどの消費電力が大きい製品に対応していないことが多いです。また消費電力が大きい製品でも使用できる変圧器は大きくて重く、そして高価です。

近年、海外に持っていく機会がある電化製品 (スマートフォン、ノートパソコン、電気シェーバー、電子辞書など) のいずれも世界中の電圧で利用できる製品になっていることがほとんどで変圧器が必要ありません。そのため、ドライヤーやヘアアイロンのためだけに変圧器を買うメリットはあまりありません。

現地で購入すると安価。しかし性能は低い

フィリピンのショッピングセンターに行くと、安いドライヤーであれば500~600ペソ(1,200~1,500円)くらいで購入できます。留学期間だけ使えれば良いという考えであれば、お得な選択肢になるでしょう。

しかし、デメリットもあります。安価なドライヤーは日本で販売されている製品と比べると風量が弱く、風温も低い製品がほとんどです。そのため、髪が長い人にとっては、乾かすのに時間がかかりストレスに感じるかもしれません。また、耐久性に乏しく短期間で故障してしまうことも。運が悪いと留学中に買い直すことも起こります。

ちなみに、日本製など信頼できるメーカー製のドライヤーは、現地では日本で買うよりも高価で品揃えも少ないです。

学生寮に備え付けのドライヤーを利用する

一部の学校では、学生寮のお部屋にドライヤーを設置してあったり、希望者にレンタル(有料の場合もあり)している場合があります。事前に備品にドライヤーがある学校か確認するとよいでしょう。

好きな時に使えない

人数分のドライヤーがある訳ではないため、ルームメイトがいるお部屋では注意が必要です。学生寮での生活は、みんな同じ生活リズムで行動するために、入浴する時間帯が重なるなどしてドライヤーを使う順番待ちが生じることがあります。お部屋の人数が多いほど、待ち時間が長くなる恐れがあり、特に女性はドライヤーの使用時間が長いため、濡れた髪のまま待たされることが起こります。

レンタルできない場合もある

貸出台数に限りがあるために、レンタルを希望しても借りられないこともあります。この場合は現地で購入するしかありません。

ドライヤーの性能は期待できない

学校のドライヤーを利用する場合も、フィリピンで一般に販売されているドライヤーのため、風量・風温ともに低性能な製品であることがほとんどです。

海外対応ドライヤーを日本で準備する

日本では世界中の電圧に対応した海外対応 (海外旅行用)ドライヤーやヘアアイロンが販売されています。これは電圧を切り替えることで、ほとんどの国で安全に使用することができる製品です。

日本から海外対応ドライヤーを持っていけば、ルームメイトがいても好きな時間帯に利用できますし、日本水準の性能と信頼性のためストレスの少ない生活を送ることが期待できるでしょう。特に2カ国留学でフィリピン留学の後に欧米諸国に渡る方は、幅広い国で使用できる海外対応ドライヤーをお持ちになることをオススメします。

黒いネジ状の物が電圧切替スイッチ。溝にコインを差しひねることで切り替えができる (写真は220~240V対応の状態)
[写真は株式会社カシムラWEBページより引用]

以前は海外対応ドライヤーは高価だったり、小型で風量が少ない製品が多かったのですが、最近では必要十分の性能の製品が安価に購入できるようになりました。Amazonで価格 (2023年10月現在)を調べてみると、最安値の製品で2,000円弱、有名メーカーのPanasonic製でも2,700円程度です。現地購入でも1,500円程度の出費になるため、性能面や信頼性を考慮して日本で購入して持っていくというのも悪くない選択肢になるでしょう。

2カ国留学する際は変換プラグを持っていこう

電圧だけでなくコンセント (英語でoutlet) のプラグ形状も国によって異なります(下記参照)。そのため、日本の電化製品を海外の異なる形状のコンセントに挿して使う場合は変換プラグが必要になります。

フィリピンでよく見かけるコンセントは、数タイプのプラグが利用できるものです。日本と同じA型をそのまま使用できるために変換プラグは必要はありません。

国名プラグ形状
日本A
フィリピンA, B3, C(いずれも使える)
オーストラリアO
ニュージーランドO
アメリカ合衆国A
カナダA, BF
イギリスB, C, BF, B3
参照:ヨドバシカメラ「世界の電源事情一覧」
フィリピンで見かけるコンセント。数タイプのプラグに対応しており、日本のA型もそのまま使える。

フィリピン留学後に2カ国留学でオーストラリアなどの国に行く場合は、変換プラグを準備しておきましょう。現地購入も可能ですが、やたらサイズが大きく値段も1,000円を超えることが多いので、日本で購入しておくことをオススメします。

日本では小さくて使い勝手がよい変換プラグが1個あたり200円から購入できます。なお、同時に電化製品を使用する時に備えて、2~3個持っていくと便利です。

その他、フィリピン留学の持ち物については、下記の記事に細かくまとめているので是非参考にしてください。

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フィリピン留学におけるドライヤー事情について、いかがだったでしょうか。

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