フィリピン留学の手続きは欧米留学と比べると格段に簡単なため、学生寮の部屋と飛行機の席さえ確保できれば1~2週間後でも出発できます。やはり多くの方は平均すると2~4か月前にはお申し込みを完了させています。つまり、留学を決めてから出発までにかなりの時間があることになります。
現地で猛勉強するのに、出発前にも勉強した方が良いの?
多くの人が抱く、この疑問にお答えします。
1.出発前に英語を勉強した方が良いですか?
結論から言うと、勉強した方が絶対に良いです。少しでも高い英語力からスタートできれば、それだけ留学後に高いレベルにリーチできる可能性が高まりますので、日本で勉強しておいて得することはあっても損することはありません。
たまに「変な癖がつくので留学までは勉強しない方が良い」とか、「学校の指導方針があるから、勝手にやらない方がよい」という話を聞くこともあるのですが、そんなものは学校に入ってから柔軟に修正すればよい話で、多くの留学生は「出発前にもっとやっておけばよかった」という声が大勢です。
2.どんな分野を勉強したら良いですか?
現状の英語力で分かれるのですが、基本的には単語や文法のインプット(知識量を増やすこと)を中心にやってください。
このインプット学習は留学中もやり続けることになりますし、そして一朝一夕に身につくものではありません。単語は地道な努力でしか身につきませんし、文法は日本語で学んだ方が理解しやすいということから、日本で学ぶのに適切な内容と言えます。特に初級者の方は、中学レベルの英単語や文法を完璧にマスターしましょう。実際の英語を使うシーンで最も多用されるのはこのレベルの知識だからです。
そして留学中の授業 (特にマンツーマン)のメリットは、何と言ってもアウトプットが徹底的にできることです。つまり、インプットを終えている英語知識を使いこなす力を身につけられるということです。留学中に知識不足に気づいて慌ててインプット学習を始めるようでは時間がもったいないですよね。
やはり、留学のメリットを最大限活用する意味でも、できる限りのインプット学習は日本で行っていくことをおすすめします。
3.1日どのくらい勉強すれば良いですか?
これも人それぞれですが、日本にいる間はお仕事だったり、学生であれば学校の課題などで忙しくて1日数時間も時間が取れないという人が大多数だと思います。
もちろん、毎日1時間程度は勉強することをおすすめしますが、ただ無理にやってしまうと英語の勉強が嫌いになってしまい本末転倒な結果になってしまいます。
そこで忙しい方におすすめなのは1日10分でも15分でも良いので、とにかく英語に触れるという方法です。日本は本屋やAmazonなどの通販で多くの英語教材が入手できます。例えば、単語集も覚えやすいように工夫されたものが次々と出版されています。面白そうなものを1冊購入して、それを少しずつやったり、英語の音声教材を毎日出勤時間に聴いたり、興味のある英語のWEBサイトの記事を少しずつ読んだりと、とにかく楽しく毎日英語に触れる勉強法をおすすめします。
最も重要なことは英語を勉強しようというモチベーション維持となります。辛い勉強方法は長続きしません。
4.オンライン英会話は効果はありますか?
授業内容やカリキュラム、個人の狙うレベルにもよってくるので、一概に効果があるとも無いとも言えません。アウトプットの勉強になりますし、外国人と英語を使って話すということへの心理的ハードルは下げる効果が期待できます。また、コミュニケーションが楽しめる人には英語学習へのモチベーションアップにもつながります。
ただし、優先順位は高くはなく、特に初級者の方はインプット学習を優先してください。
5.何冊くらい参考書を持っていけばいいですか?
留学中にも日本語で解説された文法書と単語集は非常に役に立つので持参してください。
しかし、学校でもテキストは購入し、それらの学習に時間を取られますから、日本から何冊も持って行ってもそれを全部こなす時間はありません。重たい荷物にになるだけなので、文法書と単語集の各1冊が最低限あれば問題ありません。
ポイント
上記のように、フィリピン留学に行く前も時間があるのであればインプットを中心に勉強しておくことをおすすめします。
しかし、英語の勉強が嫌いになってしまうような辛い勉強方法は逆効果なので、楽しみながら続けられる方法をとってください。そして、現地に来たらマンツーマン授業ではアウトプットを中心に行うと非常に効果的です。