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フィリピン留学なんて意味ない!陥りがちな大きな間違いTOP3

フィリピン留学は今ではアメリカ・オーストラリア・カナダの次に人気がある定番の留学地になっています。これは格安な費用で英語力をより伸ばせる選択肢として魅力的に映る人が多いからではないでしょうか。

しかし、インターネットで情報を集めていると、「フィリピン留学は意味がない」という意見も見受けられます。このような意見を目にすると、不安になってしまうかもしれません。

留学サポート歴18年の私からすると、「フィリピン留学は意味がない」という考えに陥ってしまう理由は、3つに分類でき、どれもフィリピン留学の問題というよりも、留学に対する認識に勘違いがあることに起因しているように思えます。

この記事では、フィリピン留学は意味がないという考えに陥る理由と、そこから学べる正しい留学や語学習得への認識は何かについて解説します。

1. 留学に行けば自然と英語が伸びると思っている

留学は英語力を飛躍的に伸ばす手段であることには間違いありません。特にフィリピン留学は1日平均8時間のレッスン、さらに家庭教師同然のマンツーマンレッスンがメインとなっていることから、あらゆる英語学習法や他の留学地に比べても英語力の伸びは期待できます。

しかし、フィリピン留学に行けば自然と英語が話せるようになる訳ではありません。

1-1. 英語環境にいるだけでは意味がない

一日中英語に触れる環境に身を置くことは、確かに英語を学ぶ上で有利ですが、英語環境に身を置いているだけではまったく不十分です。

「英語環境にいれば自然に英語が話せるようになる」という考えは、日本で広く流布されていますが、これは英語を話すネイティブが英語環境で育ったことで自然と英語を話せるようになったように、英語学習者も英語環境下で生活すれば英語が話せるようになるはずだという発想に基づきます。

残念ながら、各種言語習得における研究によると特定の言語環境下にいることでその言語を自然に身につけることができるのは10歳前後までとされており、人間の脳機能上、それ以上の年齢になると理論的な学習によってでしか言語の習得はできません。つまり、大人が英語力を伸ばすには、英語のシャワーを浴びているだけでは意味がなく「勉強する」ことが必要不可欠になるのです。

1-2. 地道な努力をしなければ英語力は上がらない

よくある勘違いからくる不満として、「毎日レッスンを受けていたのに英語が伸びなかったから意味がない」というものがあります。この場合、レッスンを受けたことで“やった気”になってしまい、毎日の地道な自習をしなかった方がほとんどです。

レッスンは新たな知識を教えてもらえるために、目からウロコの知識も多く感動も大きいものです。それだけに“やった気”になって満足しがちなのです。しかし、知り得た知識を使いこなせるようにするには自習にて「覚える」「反復練習」の作業をしなければなりません。自習しなければ、せっかくレッスンで学んだ知識もすぐ忘れていき、英語力の積み上げになることはありません。

どの国に留学しても英語力をしっかり伸ばされた方は、みんなが見えないところでコツコツと勉強しています。留学中も平日の夜間は机に向かって自習するのが当たり前の生活を送らなければ、決して留学の成果を上げることはできません。

1-3. 留学中だけが英語学習ではない

英語力を上げるにはそれなりの時間がかかるという覚悟は必要です。まったく英語が話せない初級レベルの人が1~2ヶ月留学したとしても流暢に英語を話せるようになることは残念ながらありません。

しっかり英語力を伸ばした人は、留学前から単語や文法などの学習を始めて時間を無駄にしていませんし、留学後もレッスンで学んだことを通じて学習方針と目標を立てて継続学習しています。この結果、いずれ流暢に英語を話せるようになり、英語力を使って夢をつかみとることになるわけです。


留学中にレッスンに出席していただけにも関わらず、成果を期待する人は残念ながら多くいます。結局のところ、英語学習に対する間違った認識を持っていたことと、地道な努力ができなかったことが「意味がない」と思える原因のすべてです。

留学は高額な出費が伴うものです。このため、間違った認識で留学を行いお金を無駄にするのではなく、しっかり成果を持ち帰るためにどのような学習生活を送るべきかを強く意識して出発するようにしましょう。

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2. 非現実的な英語力の伸びを期待していた

「フィリピン留学は1日8時間もレッスンがあり、私はしっかり自習もするから1ヶ月でも飛躍的に英語ができるようになるはず」

高いモチベーションを持って留学される方の中には、このように考えている人もいます。

2-1. 非現実的な英語力の伸び

もちろん、1ヶ月で急激にTOEICスコアを200点以上伸ばしたり、スピーキングスキルが大きく向上する人も実際にいます。しかし、その人がさらに1ヶ月、合計2ヶ月学習を続けたことでTOEICスコアが400点伸びたり、とても流暢に話せるようになるかと言えば残念ながら Noで非現実的です。

このように短期間で一気に英語力が伸びるケースの多くは、インプット (単語や文法、構文などの英語知識) はしっかりできていたにも関わらず、それらを実践的に運用する力がなかった人が、その運用力を身につけたために起こる現象です。

このような特殊な例を除くと、同じ学習を行ったことによる英語力の伸びは、そこまで差は出ないものです (意欲やセンスなどにより個人差はあります)。
過度な伸びを期待した結果「フィリピン留学は意味がない」と言われてしまうケースは思いのほか多くあります。

2-2. 成長曲線を理解しよう

英語力ゼロの人が、英語でしっかり仕事がこなせるレベルの英語力を身につけるためには3,000時間の学習が必要とされています。その英語力の伸びのスピードは一定ではなく、成長曲線のグラフ (下記参照) のように成長期と停滞期を繰り返しながら徐々に上がっていくものです。

つまり、同じ1ヶ月でも成長期にいる状態なのか、停滞期にいる状態なのかで英語力の伸びは変わってくるわけです。そのため、停滞期にいたからといって学習方法の良し悪しを評価してはいけないのは英語学習の鉄則です。

2-3. 非効率に頑張り過ぎている

1ヶ月の留学中にレッスンと自習を含めて1日10時間の勉強をすると合計の学習時間は300時間となります。前述の必要な学習時間の3,000時間の内、1ヶ月で1/10をこなしてしまうのですからフィリピン留学の学習量は凄まじいものがあります。

しかし、大きな成果を出そうと必死になり過ぎるがあまり、睡眠時間を削ったり、休日にリフレッシュもしない、無理やり英語だけで生活をしようとすると、ストレスから知らず知らずの間に学習への集中力を欠くようになっていきます。このような効率を無視した頑張りでは、せっかく1ヶ月あたり300時間の学習をしても、身についたのはそれ以下の時間分になってしまうことでしょう。

頑張りは報われたいものですが、効率的に英語を伸ばすためにどのような生活習慣にすればよいかという発想もなしに、ただ我武者羅に頑張っても英語力の伸びはイマイチになってしまうのです。


人一倍頑張れる人だからこそ、過度に成果を期待してしまうということはあります。残念ながら、正しい認識で勉強に打ち込まないことには期待していた伸びが感じられないことに繋がり、フィリピン留学に意味がないという感想に至ってしまうわけです。休む、リフレッシュすることで学習効率を高めることができるということもしっかり頭に入れてフィリピン留学に望むのが正解となります。

3. ネイティブ信仰が強い

古くから英語教育の世界では、ネイティブ信仰が根強く残ってきました。英会話スクールの売り文句に「ネイティブが教える」というフレーズが並ぶように、ネイティブへの信頼は絶大なものがあります。

しかし、近年では、オンライン英会話スクールや高校、大学でも、フィリピン人などの非ネイティブの講師によるレッスンが導入されるようになり、かなりネイティブ信仰は弱まりつつあります。それでもなお、信仰と呼ばれるだけあって信じて疑わない人はまだいます。

  • ネイティブから正しい英語を学ぶべきだ。
  • 非ネイティブから学ぶと訛りがうつる。

言語習得論による見識、そして既に英語を使える人達の立場からすると、どれも非科学的で思い込みや偏見によるもの意外の何者もありません。

3-1. 英語を使う人はもはや非ネイティブが多数派

世界共通の言語として英語が使われていますが、もはや世界中の英語利用者の約8割は非ネイティブであるという現実があります。つまり、イギリス英語が本来の姿だとか、アメリカ英語が主流だとか、オーストラリア英語が訛っているというのは、全体からするとマイノリティとなったネイティブの中での論争でしかありません。

私も仕事柄、英語でビジネスミーティングをすることが多々ありますが、大学や専門学校、語学学校の職員が非ネイティブで訛りを持っていることはよくあります。それが問題になることはなく、気にすることもありません。

英語を学ぶのはアメリカ人と話すためではありません。イギリス人と話すためでもありません。英語は特定の国の人たちと話すための汎用性のない道具ではなく、国際共通語だから学ぶ価値があるのです。

国際共通語としての英語はコミュニケーションの道具として伝わることが重要で、どこの国の英語が正しいかなどという議論はまったく意味のないことです。

3-2. 訛りがうつるは非科学的

講師の訛りがうつるというのも現実に起こる話ではありません。

日本人で英語を流暢に話す人で、教わった講師の国の訛りで話す人はまずいません。つまり、アメリカ人から学んだからアメリカ人と同じような発音が身につくのではなく、何人から学ぼうが、日本語訛りの英語を話すのが日本人です。中国人は中国語訛りの英語を話し、韓国人は韓国語訛りの英語を話すのが普通です。それほど、母国語の影響が極めて強く出るのが発音という分野です。

そして、フィリピン人講師たちが使う英語は、アメリカ、イギリスなどネイティブの国でも何ら問題なく伝わり、日本人でこの領域に達することができる人は少数派と言えるほど高いレベルにあります。もし、訛りが本当にうつるのであれば、強い日本語訛りを課題とする多くの日本人学習者にとっては、フィリピン人講師の発音は是非うつって欲しいと思うことでしょう。

訛りが強すぎて伝わらないというのは実用上コミュニケーションに支障が出るため発音矯正を行なうべきです。しかし、訛った英語が飛び交うのが、国際共通語としての英語です。これは国連の各国代表者の英語を聞いてみるとよく分かります。


多くの日本人が身に付けたいと願う英語は、“世界中で通じる英語”です。その手段としてネイティブの話す英語を目標にするのは結構ですが、世界中で通じる英語を身につけることはフィリピン人講師から学ぶことで十分達成できてしまうのは間違いのない事実です。

しかし、日本ではまだネイティブ信仰が強い方が一定数います。このような人は何を言ってもフィリピン留学など行く意味がないと決めつけてしまいます。もう信じるものが違うとしか言いようがありません。

フィリピン留学をオススメしない人。ぶっちゃけ、やめておいた方がいい人だっている。

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正しい認識で留学する

英語学習とフィットネスは“三日坊主”との戦いです。それ故に、誰もが楽して成果が上がる方法を探しています。

語学留学は英語力を伸ばす魔法のように扱われています。特にフィリピン留学は、効率のよいマンツーマンレッスンと豊富なレッスン数から、過度に期待を持たれてしまう傾向があります。

さらに、留学業界も問題です。「〇ヶ月も留学すれば英語が話せるようになります」と、甘い認識を助長させるようなセールストークに終始しているエージェント、学校も多く見受けられます。

その結果、誤った認識のまま留学を行ってしまい、「フィリピン留学は意味ない」という考えてしまう卒業生が生み出されています。英語力を伸ばすために魔法は存在しないことを認識していれば、このような結果にならなかったのにと残念に思います。

これまでの卒業生の高い満足度がなければ、フィリピン留学が人気の留学地になることは起こり得ません。フィリピン留学はその実績から、今や定番の選択肢となったというのは間違いないことですから、是非とも英語学習に対する正しい認識とともに留学をして欲しいものです。


フィリピン留学が意味がないと言われてしまう理由、陥りがちな勘違いについて、いかがだったでしょうか。

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