現在は大学を休学して留学する学生さんが非常に増えてきました。以前はワーキングホリデーや語学留学は大学卒業後にという方が圧倒的に多かったのですが、現在は休学費用が数万円だったり、無料という大学も国公立を中心に増えてきており休学がしやすい環境が整っているのが大きく影響しているようです。とてもメリットが大きいので、休学しての留学はおすすめです。
休学に対しての不安
休学する事に対しての不安があるという相談を受ける事も多いです。その不安の要素は大きく分けて下記の3つに分かれます。
[不安 1] 留学で英語力が付かなかったら…

日本で中学から10年以上も勉強したのに今も英語力は初級、日本の英会話スクールに1年通っているのに英語がしっかり話せないことから、本当に数ヶ月でしっかり効果が出るのかと心配になる気持ちもよく分かります。しかし、留学でしっかり勉強して英語力が付かないということはありえません。
留学しても英語力が上がらない原因
まだ日本には、1年ほど海外に行きさえすれば自動的に英語がペラペラになると信じている人がいます。しかし、もちろんこれは全く間違いです。
英語はしっかり勉強しないと身に付きません。そして、海外であっても主要留学地であれば周りに日本人はいます。日本人とだけ付き合うこともできますし、インターネットで日本語のコンテンツにだけに触れる生活を送ることもできてしまいます。日本にいるご家族や友人とネットを使って長電話することも気楽にできます。極端な話海外に住んでいても殆ど日本語だけでも生活できてしまうのです。
もちろん、こんな状態では英語力はつきません。授業で習ったことは自習でしっかり復習するという地道な努力は絶対に必要ですし、英語を話す実践感覚やマインドを養うために英語で交流することも大事です。フィリピン留学が長時間授業だとしても、授業だけで英語力を効率的に上げることは難しく、集中して自習や使う場を設ける必要があります。
日本語が話せる人は英語も話せるようになる

数多くの留学生をサポートしてきた私の経験上、英語をしっかり勉強して英語力が付かなかった人に会った事がありません。留学したり、ワーキングホリデーに行ったけど英語力が伸びなかった、学校に行っても意味がなかったと主張している人もいます。しかし、彼らはしっかりと勉強をしてこなかった言い訳をしているに過ぎません。
結局のところ、自分の努力不足をあたかも学校のせい、環境のせいにして、留学全体の話のように話す人がいて、ついつい他の方の留学に対して迷いが生じさせてしまうのは残念なことです。
しかし、ご安心ください。日本語が話せる人で正しい方向で努力すれば老若男女問わず、海外で仕事をしたり、大学に入学する程度の英語力(9割以上の人が必要とされるレベルの英語力)は問題なくつけることができます。
多くの方に求められる英語力を身につけるには特別な才能も血のにじむような努力も不要です。
[不安 2]就職活動に不利になるのではないか?

この不安を抱く学生さんも非常に多いのではないかと思います。
結論から言いますと「不利にはなりません」
しかし、ネットや周りの友人達から休学をしての留学やワーキングホリデーは就職活動の際に不利になるという情報を目にすることもあるでしょう。これも一部の例をとってそれをあたかも全体のようにして話しているケースです。
就職活動で問われるのは「結果何ができるか」です。留学中にたいして勉強せずに生活していれば、海外に行っていても英語は話せませんし、成長できる貴重な経験も乏しいままです。就職面接の際は「楽しい海外旅行でしたね」と思われて終わりです。
しかし、仕事で使えるレベルの英語力をつけ、海外での仕事や異文化での生活経験を経て成長する経験を積み、それをアピールすればもちろんプラスの評価となります。採用者側にとって1年遅れなど大した話しではなく、大事なことは「学生時代どんな経験を積んだか」「どんな解決能力があるか」「社内でどんな力を発揮してくれるか」だからです。
仕事で使える英語力とは?

では、留学したと胸を張って言えるしっかりした英語力はどの位かというと目安としてTOEIC840点以上が1つの目安になります。一般的なTOIECはスピーキングやライティングがないので一概に言えないのですが、留学中に英語を学ぶ姿勢があれば嫌でも英語で会話する環境になるので、留学中にTOEIC840点をクリアすれば、スピーキング含めて真のTOEIC800点レベルの英語力を付けたということが言えます。
また、転職などの際にポジションにもよりますが、技術者や営業であればアメリカ資本の日本支社であってもTOEIC600点から履歴書にも書けますし評価対象となります。TOEIC800以上であれば幹部候補としてみられることも珍しくありません。日本ではまだまだ英語人材が不足しており、英語が非常に高く評価される社会なので、これはチャンスであると言えます。
海外ならではの経験とは?

異文化の中で外国人と交流や仕事を通して問題を解決したりする経験のことです。異文化交流は楽しいことも多いですが、辛いこと、悔しいこと、恥しい思いをすることも多々あります。しかし、それらは成長の過程で誰しもが通る道ですし、その辛い経験がのちに自分の大きな武器にもなります。楽しさだけを求めるのであれば旅行で行った方が満足度は高くなります。
海外の友達を作ることも非常に重要でもありますが、就職・転職活動にフォーカスするなら、アルバイトでも無給インターンでもいいので外国人と仕事をすることが一つのポイントとなります。外国人と仕事をするには英語力はもちろんですが、一番重要なことはダイバシティを理解し、その中でいかに自分の意見を通し、チームで仕事を円滑に進められるかという点です。

日本人は基本的に控えめな性格で、しかも英語でのコミュニケーションとなるとその傾向が更に強くなります。もちろん、これは日本の美徳でもあり良い所でもあります。しかし、海外でそのスタイルは通用せず、良いように利用されてしまったり。能力を低く評価されてしまうことになります。例えば、本来自分の仕事ではないのに、仕事をうまく押し付けられたり、ミーティングで自分の意見を言わなければ、無能な人材と評価されてしまいます。また、それは違うと思われる意見でもガンガン言われてしまうと押し切られてしまう日本人が多いのですが、その時にしっかり自分の意見を伝え、相手を説得するというスキルを身につけていれば、就職・転職時にとても強い武器になります。
英語力+海外での就労経験を得やすいプランはフィリピン留学+欧米留学・ワーキングホリデーの2カ国留学です。費用を抑えつつ、高い英語力と海外での仕事の経験を積むことができる現在大人気の留学スタイルとなっています。
休学しても新卒は新卒
就職の際に一番大きな資格は新卒です。大学卒業後1年間海外留学するのも、1年休学して海外留学するのも同じ時間で就職時の年齢も同じです。しかし、日本の就職ではまだまだ新卒が圧倒的に有利という現実があります。休学はこの新卒の資格を保持しつつ1年間の留学ができるとても賢い選択肢なのです。
[不安 3]お金の不安

確かに休学し留学するとなればお金がかかります。半年~1年間留学しようと思えば100万円単位で費用がかかります。確かに大金ですが、大学生という期間は限られており、新卒という資格を失う事がないという最大のメリットがある休学留学は非常に大きな魅力があります。家族からのサポートを受けても実行する価値があります。単なる旅行ではなく、自分への投資となるので。
しかし、単にサポートを受けるだけでは甘えに繋がってしまうこともありますので、そのお金は借りるという形にして、この留学で将来の可能性を広めてその結果で得られた仕事で将来返していくという約束にすることをおすすめします。それであれば、親御さんに対して真剣さをアピールでき、自分に対してもプレッシャーがかかるので、留学中のモチベーションキープにもつながります。
100万円はもちろん大金です。しかし、長い将来で考えれば誤差のような金額となり、留学の経験を活かしてより待遇の良い企業に就職できれば、100万円とういう金額はむしろ安くなります。
休学しての留学は確かにプレッシャーはかかるものではありますが、リスクは最小限に抑え、効果は大きう非常に魅力的なプランですのでおすすめします。
留学のタイミングやスケジュール作成のお手伝いも無料で行なっていますので、休学しての留学をご検討際もお気軽にお問い合わせください。