フィリピン留学ブログ

虫よ、さようなら!フィリピン留学の害虫対策ガイド

フィリピン留学について情報収集をしていると、「南国なので虫が多い」という虫嫌いの人にとっては不安な情報を目にします。

フィリピンは常夏の国です。日本でも高温多湿な夏場は害虫が発生しやすいですから、それが一年中続くと考えればフィリピンの害虫事情はイメージできるかと思います。

しかし、日本においても防虫対策をしている環境とそうでない環境では、害虫が出る頻度は大きく異なります。フィリピンにおいても、それは同様です。

それでは、どのようにすれば害虫対策ができるか徹底解説します!

学校の防虫対策は徹底している

各学校ともキャンパス内では定期的にPest Controlと呼ばれる防虫作業を行っています。昔は日本でも初夏になるとよく見かける光景でしたが、作業日になると部屋の窓を締め切るように指示され、キャンパス内全域に殺虫剤を散布します。一帯が白煙に包まれるため、事情を知らない人には火事でも起きたかと慌てるほどです。

また、キッチンなどの衛生面や防虫も徹底していることから、キャンパス内においてはそれほど害虫を見かけることはありません。

見かける害虫とその対策

フィリピンの語学学校があるような都市部で見かける虫は、日本と種類は変わりません。

特にフィリピンでの生活を送る上で気をつけるべき害虫トップ3は、蚊、アリ、ダニでしょう。日本でもポピュラーな害虫ですが、海外ならではの注意が必要な場合もあります。

日本では蚊に刺されてもかゆくなるだけの被害で済むことがほとんどですが、海外では蚊を媒介して感染する病気があるため、最も注意が必要な害虫です。

人間にとって一番恐ろしい生物とは「蚊」です。地球上には人を襲う猛獣やサメがいますが、それよりもたくさん人を殺しているのが蚊です。蚊が原因で年間72万5000人もの命が失われているというデータがあります。

みんなで防ごう!デング熱

フィリピンでは学校があるような都市部ではマラリア蚊は発生しませんが、デング熱ウイルスを有する蚊は発生しています。デング熱は日本でも2014年に東京の代々木公園にて感染事例があり大きな話題になりました。デング熱に感染すると高熱が続き、完治までに1週間ほどかかります。命に関わることはまずありませんが、病院では入院措置になることが多いです。

予防するには「蚊に刺されないこと」しかないため、対策を意識しましょう。

  • 外出時は虫除けスプレーを使う
  • お部屋では蚊取りグッズを用いる
  • 蚊が多い自然の中に入る際は袖が長い衣類にする

なお、フィリピンにいる蚊すべてがデング熱ウイルスを有する訳ではありません。蚊に刺されたからといって感染することは極めて稀ですので、対策は大事とはいえ、神経質になり過ぎないようにしましょう。

在フィリピン日本国大使館 デング熱に関する注意喚起
https://www.ph.emb-japan.go.jp/itpr_ja/00_000925.html

アリ

お菓子のくずを床に落としたままにしておくと、どこからともなくアリが侵入し行列を作ることがあります。

アリは食べ物を求めて侵入するため、下記を注意することで防ぐことができます。

  • お菓子などを食べる時は食べくずを落とさないように工夫する
  • お菓子などの食べくずを落としたら掃除する
  • 飲み物をこぼしたらしっかり水拭きする
  • 食べ物をそのままゴミ箱に捨てない (袋に入れて縛って捨てる)
  • 食べかけの食品は袋に入れて縛って保管する

万が一、出没した場合は殺虫スプレーなどで処理し、原因となる食べくず等をきれいにしてください。

ダニ

滅多に遭遇することはありませんが、寝具にダニがいて刺されてしまうと赤く腫れて痒みが1週間ほど続くことになります。ダニが疑われる場合は下記の対策を講じてください。

  • シーツや枕カバーなどを洗濯に出す
  • 枕やマットレスを天日干しにするか、交換してもらう
  • ベッドの周囲に殺虫スプレーを撒く

これらは学校にやってもらえるので、まずがスタッフに相談してください。

その他の害虫

他にもハエやゴキブリ(G)といった害虫はいますが、語学学校内においては南国フィリピンだからといって頻繁に出ることはありません。私がセブに住んでいた時の経験から言うと、部屋にGが出たのは1年に1回あるかないかの頻度でした。

特に学生寮のお部屋はキッチンで自炊ができないため、Gが出ることは滅多にありませんが、不用意なことをすると外部から侵入することはありえるため注意しましょう。

  • 窓やドアを開けっ放しにしない
  • 部屋に食べ物を放置しない (袋に入れて縛る)
  • 防虫グッズを使う

また、どうしても不安な方はお部屋に殺虫スプレーを用意しておくと、いざという時に即利用できます。

虫ではありませんが、夜間外にいると壁にヤモリがいることがあります。ヤモリは害虫を駆除してくれるありがたい存在です。部屋の中に入ってくることはありませんし、特に害もないため放置しましょう。

オススメの害虫対策(殺虫剤・虫除け)

蚊取りグッズ

部屋にいる時の蚊対策として有効です。

現地ではスーパーマーケットに液体の殺虫剤を気化させるコンセント式の電気蚊取り器具が販売されています。

日本の方が様々な種類の蚊取りグッズが販売されていますが、購入して持って行く場合は、留学期間の日数分を準備する必要があります。現地では交換用のカートリッジなどは入手できません。

日本で準備する場合の注意点

航空機には殺虫剤(農薬)は荷物に含めることが禁止されており、見つかると廃棄を求められます。そのため、選ぶポイントとしては商品パッケージに「防除用医薬部外品」又は「医薬品・医薬部外品」と書かれたもので、1容器あたり0.5リッター又は0.5kg以下のものにしてください。また、コンセントから電気を取る必要がある製品は電圧の違いから利用できません。そのため、下記のような電池式蚊取り器やスプレー式がオススメです。

蚊取り線香は火災と臭いに注意

火災の原因になるため使用禁止になっている学校もあります。またお部屋で使用すると臭いがきつく、しばらく臭いが取れないため、ルームメイトと話し合う必要あります。使用が許可されている場合は、不燃性の大きめの受け皿の上に置き、引火物がないところで使うこと、消火を忘れないように細心の注意を払ってください。

現地ではコンセントに繋いで利用する蚊取り器が入手できる

殺虫スプレー

スーパーマーケットに行くと蚊やハエなど様々な害虫に効く殺虫スプレーが販売されています。学校から借りることができることもありますが、すぐに使いたい場合は自分で購入しておくとよいでしょう。

フィリピンでよく見かける殺虫スプレーBaygon。日本でもカビキラーで有名なジョンソン社の製品で、害虫の種類によって数タイプ販売されている。写真のOderlessが無臭タイプでオススメ。

虫除けスプレー

外出時は虫除けスプレーを使う習慣を身につけましょう。

暑くて汗をかくため短時間で効果が薄れる可能性があるため、持ち歩けるタイプの商品がオススメです。現地でも購入できますが、慣れない臭いを気にする方は日本からお持ちになることをオススメします。スプレー缶ではなくミストタイプであれば飛行機にも持ち込めます。

近年では日本でも虫除け有効成分(ディートやイカリジン)がより多く含まれ製品が販売されるようになり海外でも安心して使えるようになった

ハッカ油

殺虫剤ではありませんが、ハーブ類の臭いは害虫が嫌がるため日本でも古くから虫除けとして利用されています。

窓際や網戸、換気口、ドア付近などに撒いておくことで害虫の侵入を防ぎます。水で薄めたものであれば体に吹きかけて虫除けとして使用できます。

スプレー式の商品はそのまま使えるので便利

害虫の発生をとにかく避けたい場合

害虫が発生しやすい環境とそうではない環境があります。

都市部に立地する学校を選ぶ

緑が多い環境ほど虫が暮らしやすい環境と言えます。都市部にあり庭などがないビル型の学校を選ぶことで害虫を避けやすくなります。

低層階のお部屋を避ける

特に1階は害虫が侵入しやすいため、できるだけ上の階を選ぶことで害虫を避けることができます。ただし、お部屋の管理の都合上、学校がリクエストを受け付けてくれるとは限りません。

ホテルやコンドミニアムに滞在する

学校には高層のホテルやコンドミニアムを学生寮として使用している場合があります。この場合、比較的高層階になる可能性が高く、害虫の発生は極めて少なくなります。

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フィリピン留学における害虫対策について、いかがだったでしょうか。

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