フィリピン留学ブログ

【体験談】バギオからクラークへ!とにかく安いローカル路線バスで移動してみた

フィリピン留学でバギオの学校を卒業した後にクラークの学校に行かれる方や、バギオに在学中や卒業後にクラーク観光に出かけたいという方もいらっしゃいます。バギオからクラークは距離にして170km弱ですので、普通車であれば2時間半ほどです。

しかし、移動手段について調べてもバギオ~マニラの情報は豊富ですが、バギオ~クラークはほとんどありません。もちろんレンタカー(フィリピンでは運転手付きの車)を利用すればもっともスムーズに移動できますが、料金が高額になってしまいます。

そこで、日本人にとっては驚きの価格で移動できるローカルバスに乗って移動してみましたのでご紹介します。

バギオからクラークへは、複数のバス会社が運行を行っています。この記事では格安のローカル路線バスを利用しており、所要時間の短いバス路線ではありません。速やかな移動を希望される場合は、別のバス路線をご利用ください。

有名なバス会社はVICTORY LINER

フィリピンは鉄道網があまり発展していません。マニラ近郊エリア以外の長距離移動は、ほとんどバスになることが多いです。

長距離バスを運行する会社は複数ありますが、ルソン島内の移動で最もよく見かけるバス会社はVICTORY LINER(ビクトリーライナー)です。バギオからマニラに移動する際の定番のバス会社でもあります。

チケットは前日に購入するのがおすすめ

チケットは当日券もありますが、満席になることも多く、また時刻表もネットではうまく調べられない(情報が古い可能性もあり)ので、実際にバス会社のバスターミナルやチケットセンターに行くことをおすすめします。また、観光シーズンなどはチケット窓口が混雑することもあります。早朝は比較的空いていることが多いようなので、待つのを避けたい場合は早朝に行かれることをおすすめします。

チケットセンターは市内の中心部にある

チケットを購入できる窓口は、バギオ市中心部のショッピングセンターであるSMモールの近くにあり、タクシーでも「ビクトリーライナー」と伝えればすぐに分かります。

チケットセンターの地図はこちら

こちらがチケットセンターとなり、1階はバスターミナルでもあるので、実際の乗車もここでできます。

2階にあるチケットセンター。混雑時はこのベンチが全て埋まるとのことです。訪問時は夕方6時頃でしたが、まだコロナの影響もあってか人は少なかったです。

チケットを買うのがちょっと難しい

ネットにはカウンター近くに行き先と時刻が書かれた案内ボードがあるという情報がありましたが、私が行った時はコロナ禍のせいか、そのようなボードはなく、写真のような簡易的な時刻表がカウンターにあるだけでした。

パッと見ても何がなんだかわかりません。

クラークの中心的バスターミナルはアンヘレス市にあるDAUという場所になります。そこまでは調べていたのですが、時刻表を見る限りDAU行きのバスはないようです。カウンターの職員にDAUに行きたいと伝えたところ「ORONGAPO」行きに乗れば、途中DAUを経由すると言うことでした。ちなみにORONGAPOは、クラークの南西の方角にある海沿いの都市です。

しかし、写真の時刻表を見返してみると、BAGUIO TO CUBAOという路線にもDAUという名前が出てきます。おそらく、この路線でもDAUを経由するという意味でしょう。

職員に勧められたBAGUIO TO ORONGAPOには、日中は1~2時間に一本の頻度で出ているようです。

こちらの路線は経由地らしき記載がありません。代わりにMacarthur Highwayと書かれています。おそらく、経由地ではなく利用する道路の名前が書かれているのでしょう。例えて言うならば、「国道1号線」とか「東海道」と書かれているようなものでしょうか。REG ACは他の路線にFIRST CLASSと書かれている便があるので、レギュラーシートのエアコン付きの車両を使うという意味でしょう。

このMacarthur Highwayの途中にDAUバスターミナルがあるのだと解釈しますが、いや停車するバスターミナル書こうよ!!しかも、DAUは小さな町のバス停ではなく、途中にあるバスターミナルでは最大級のはずなのに省略されています。

そして詳細なルートも到着時間も分かりません。日本のバスならば停留所名と出発時刻が書かれていますが、フィリピンのバスは情報が少なすぎます。日本の路線バスですら、目的地だけを確認して乗ったら、とんでもなく遠回りするルートだった!ということはあるのでルートは事前に知りたいところです。

CUBAO行きのバスにもDAUは書かれているので、ますます心配になってきます。職員に「本当にORONGAPO行きでいいの?」と2回念押ししてしまいました。笑

職員は自信ありげに「これでいい!」と言うので発券してもらいます。チケットは手書きのものになります。午後1:40発の便を購入し、料金は396ペソ(約950円)です。

また、日にちや時間が伝えたものと違うものになっていることもあるようですので、購入したら必ず日付、時間のチェックをしましょう。

クラークへ移動当日

時間に適当なフィリピンというイメージがありますが、乗車するバスは始発ですし、出発時間は結構正確だと聞いたので15分前に到着するようにしました。

待合室でしばらく待ちます。

ターミナルは結構大きく、様々な行き先のバスがひっきりなしに発着しています。ちなみにフィリピンのバスは、一部路線でエアコンありとなしがあり料金が異なります。エアコンなしのバスでは窓を開けっ放しにする乗客も多いです。

8157と書かれているのが今回乗車するバスです。窓にボードが貼ってあり、これが行き先や経由地になります。さらに出発時刻が書かれています。

  • OLONGAPO:終点の都市
  • DAUTARLAC:途中ダウとターラックを経由
  • SN FERNANDO:さらにサンフェルナンドも経由

DAUと書かれていて安心しましたが、TARLACという地名を知っていたので理解できましたが、2つのターミナル名を繋げて書くのはわかりにくい…。

バスの車内はこんな感じ。今回乗車したのは韓国製のバスで、乗り心地は特に良くも悪くもない普通の長距離バスといった感じです。

一点、注意しないといけないのは、フィリピンの長距離バスはエアコンがとんでもなく強く効いているということです。初めて乗った時にはTシャツ姿だったため、完全に風邪をひきました。同乗した友人は毛布代わりにリュックを前に抱えるという意味があるのかないのか分からないことまでし始めたほどです。絶対に長袖&長ズボン&靴で乗りましょう。

出発してしばらくは、高原都市バギオ周辺ののどかな景色が広がります。

バギオから山道を下りていきます。緑が多い景色で、他の都市とは全く違うなと改めて感じます。

途中いくつかの小さな町を通過します。バスや鉄道の車窓で縁もゆかりもない街の日常を眺めるのは新鮮です。

山を降りると田園地帯が広がります。しばらくはのどかな光景が広がります。

ルートがジグザクで一向に到着しない

途中で気が付いたのですが、このバスは最短のルートで向かっていません!かなり遠回りしています。

おそらく人が多く住んでいる町を巡る形でルートが設定されているようです。方角をコロコロ変えて蛇のようにジグザクに進むイメージで、2時間以上かけてたどり着いた場所を地図で確認すると、バギオから普通の車ならば1時間ほどの場所だったりします。

また、日本では長距離バスというと高速バスを指すと思います。途中は無停車でかっ飛ばすバスをイメージするかと思いますが、フィリピンの長距離バスは始発から終点まで頻繁に停留所があるローカル路線バスです。そのため、途中で乗降する人はかなりいて、地元の人の気軽な足になっています。途中の小さな町の停留所は、バス停にまったく見えない、ただの道路脇であることが多く、おそらく地元住民以外は分からないことでしょう。さすがはフィリピンといったのんびりした交通機関です。

トイレ休憩はある

3時間ほど走ったあたりでトイレ休憩のため20分ほど停車します。乗車したのが標高が高く涼しいバギオだったので、外に出ると蒸し暑さに驚きます。

スナックやドリンク、軽食も購入できるので、まさにサービスエリアですね。

こんなところにもミスタードーナツありました。安いのですが日本のものよりは品質は下がります。ちなみにフィリピンの主要都市にはクリスピークリームもあり、こちらは日本のクオリティーとほぼ変わりません。

乗車時間はなんと約6時間

その後も蛇行ルートで様々な町を巡り、やっと目的地のDAUターミナルに到着しました。

13:40にバギオを出発しましたが、到着はすっかり暗くなった19:00過ぎ。6時間近くの長旅となりました。普通の乗用車なら170kmで約2時間半でたどり着ける考えると、2倍以上の時間がかかったことになります。しかし、運賃は396ペソ(約950円)と、車をチャーターするのに比べれば圧倒的に安いです。時間がかかってもいいから、安価に移動したい方はこのローカル路線バスに乗るとよいでしょう。

ちなみに、バギオとクラーク空港の間には、便数こそ少ないですが所要時間が短い特急バスが運行されています。ローカル路線バスに比べると値段は上がりますが、現実的な選択肢になるかと思います。

DAUターミナルからクラーク市内ホテルへ移動するには

DAUターミナルは市内中心部から車で15~20分ほど離れた場所になります。

クラークエリアはセブやバギオと違いタクシーがあまり走っていません。コロナ禍後はブルーのボディのタクシーが多く増車されて以前よりは利用しやすくできるようになったと聞きます。しかし、19時過ぎのDAUターミナル付近では探すことが難しかったです。

そこで配車アプリのGlabを使ってホテルまで移動しました。Glabでは簡単に車が手配できますし、フィリピンの多くの都市で使えます。フィリピン留学に来る方はGlabアプリを入れておくことを絶対にオススメします。さらにクレジットカードを登録しておくと、利用時の料金の支払いで細かいお金を準備する手間も省けますし、料金で揉めることもないためさらに安心です。

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