フィリピンもオーストラリアやアメリカ、カナダをはじめとする欧米留学も英語力を高めることを目的として留学すると、似たようなものと思われる方も多いです。しかし、実際はかなり異なり、それぞれ強みがあります。その強みを理解しておくと、より充実した留学プランを立てることができます。
フィリピン留学のメリット
マンツーマンレッスンがある
何と言ってもフィリピン留学のメリットのはマンツーマンレッスン。欧米の語学学校は平均15名のグループレッスンなので、この点は大きく異なります。マンツーマンなのでカリキュラムや授業スピードを学生に合わせることができるメリットがあります。またマンツーマンレッスンのメリットはそれだけではなく”徹底的にアウトプットにフォーカスできる”という点。もちろんインプットの授業もあるのですが、マンツーマン授業はアウトプットの時間を極めて多くとることもできますので、単語や文法などはできるだけ日本で行っておくと、フィリピン留学中にアウトプットをより多く組み込むことができるのでおすすめです。
全寮制なので勉強だけにフォーカスできる
一部の学校を除き基本全寮制となるので、食事・洗濯・掃除などは全て学校スタッフが代わりにやってくれます。これにより慣れない海外生活であっても学生は勉強だけに集中でき、これは欧米留学ではなかなか実現しにくい抜群の学習環境と言えます。
通学時間が0分
欧米留学ではホームステイやシェアハウスといったキャンパス外に住むのが基本で、通学時間も30分~1時間というケースも珍しくありません。海外だと交通機関が日本のように正確でなかったり、雨が強い日などは通学が億劫になるということも多々あります。一方フィリピン留学はキャンパスの中に教室も寮もあることが多いので、通学時間がほぼかからないというメリットがあり時間をより有効に使うことができます。
1日平均8時間集中授業
欧米学校は1日4時間程度の授業となることが多いですが、フィリピンは7~8時間授業、コースによっては10時間以上ということもあります。単に授業時間が長ければ良いということはではありませんが、特に短期留学ではその効果は非常に高く満足度も高くなっています。また周りの学生も同じペースで勉強をしているので、無理なく周りに合わせて集中授業をこなしていけます。
初級者にとってのハードルが低い
欧米留学の講師は、もちろんネイティブで主に白人や黒人の講師となります。また年配の講師も多く、講師が優しくても慣れるまでどうしてもプレッシャーを感じて必要以上に緊張してしまったり、授業そのものに集中できない日本人学生は多いです。一方フィリピン留学は基本的にフィリピン人講師となり、彼らは同じアジア人で年齢の20代から30代前半の講師が多く、プレシャーはあまり感じないことが多く、リラックスして授業を受けることができます。またフィリピン人特有のおおらかさやフレンドリーさがあり直ぐに友人のようになれるという点も大きな魅力で、初級者にとってよりハードルが低くなっています。
オーストラリアなど欧米留学のメリット
クラスメイトが国際色豊か
フィリピン留学はクラスの90%以上は日本、韓国、台湾などのアジア人となることが大半ですが、オーストラリアなど欧米留学では欧州、南米、中東などの世界各国から学生が集まってきます。まさに世界中の文化に触れるチャンスがあり、異文化理解をより高いレベルで学ぶことができます。
講師は英語ネイティブ
フィリピン人講師も高い英語力を持ち綺麗な発音を身につけている人が多いですが、やはりネイティブ特有の崩した発音やスラング、スピードという面でネイティブとは異なる点があります。オーストラリアなど欧米留学では完全なネイティブ英語に触れることができます。またネイティブと話すプレッシャーにも慣れることができ、将来の幅を広げることができます。
稼ぎながら留学できる
フィリピン留学ではアルバイトなどはできませんが、オーストラリアなどの国では留学生でもワーキングホリデービザや学生ビザでアルバイトをすることができます。社会経験として魅力的ですし、さらに最初から留学費用全てを準備しなくても良いというのは大きなメリットです。
海外で生活する経験をより深いレベルで積むことができる
フィリピン留学もフィリピンの文化を学ぶこともできますが、全寮制で24時間スタッフのサポートがあり学校スタッフが生活の多くの部分をカバーしてくれるので、外国生活の特有の経験はそこまで深くは積めません。ですが、オーストラリアなど欧米留学では学校スタッフは主に学校で起こることがサポート対象となるので、放課後は自由となり、家探し、アルバイト、銀行口座開設など多くの部分を自分で行う必要があり、海外生活をする経験をよりリアルに深い部分で体験することができます。中には辛いことや、悔しい思いをすることもあることも多いのですが、そういうものも含めて海外生活の経験となり、将来の大きな武器になることでしょう。
単純に価格面だけで留学する国を決めるのは間違いだと分かってもらえたと思います。まったく異なるメリットとデメリットがあり、留学を通じて何を得たいかが、選択の鍵になることでしょう。